・女体化短編・

□我らの青春期
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◆2769/高校生設定/69+100+59♀化


骸は、呟いた…

「…綱吉君、好きな人とか居るんでしょうか」
「僕が知るわけ無いでしょ」
「でも、カッコいいし優しいし…きっとモテモテですよね‥、僕なんかお呼びじゃないです‥」
「はいはい、…で?骸チャンはどうしたいの?どうにかなりたいなら、行動しなきゃ綱吉君取られちゃうよ」
「っ……、嫌です、そんなっ…」
「でしょ?てか、綱吉君だって、そんなホイホイ女のコにコクられないと思うけどー?」
「白蘭には、綱吉君の魅力が分からないんですか!!」
「ごめーん、分かりたくないやー。僕、正チャン一筋だし」
「ハッ、あんなヲタメガネの魅力が分かりません」
「そのヲタメガネなとこが可愛いの。意地悪だし、ヘタレだし?てか、綱吉君良いの?」

いわゆる恋ばなを繰り広げる二人、骸と白蘭。各々違った美人の為、二人は一際目立つ存在だ。そんな骸は、好きな人がおりその事で親友である白蘭に相談を時々してた訳だが…かれこれそれが始まり二ヶ月以上

白蘭も聞くのが面倒になったのか、親友の背中を押すように煽る


「良くないです!でも、僕なんかが告白して上手くいくでしょうか…」
「さぁねー。僕には分からないよ。でも、骸チャンが好きなら、言わないと伝わらないよ?」
「白蘭……」
「当たって砕ける勢いで行ってみたら?骸チャン」
「頑張って、みますかね、」
「頑張ってね〜?確か、まだ校内に居ると思ったけど?綱吉君」
「はい、行ってきます!!ありがとうございます、白蘭!!」
「いいえー?行ってらっしゃ〜い、骸チャン」


と、決心し意気込み教室を飛び出した親友を見送った白蘭は、それなりな胸を机に押し付け伏せながら溜め息を吐く

「二人とも、両想いなのに…」


骸が走り出した頃、綱吉のクラスでは…

「でさ、未だに骸が告白してこなくて…いい加減苛ついてきちゃった」
「そう‥ですか…、ならっ…」
「ホント、骸は隼人と違って素直じゃないよね」
「…別に俺はっ…、」

先程話題に上っていた男子・沢田 綱吉とその親友‥だが、女子な獄寺隼人は話していた。どうやら、綱吉も骸に好意があるらしいが告白を待ち続けるものの未だに来ない骸に苛ついてきたと獄寺に相談しに来たのだ。


しかし…

「(絶対、俺の方が十代目好きなのに…)」
「はーやと?」
「は、はいっ…??」
「ぽーっとしてたよ、どうかした?」
「い、いえ…」
「ふーん?…ねぇ、隼人…」
「はい?っ……」

綱吉は、廊下の気配に気付くなりニヤリと口元を吊り上げ、目の前の獄寺に顔を近付けた

「ホント、隼人は素直で可愛いよね…」
「へ?なっ、じゅ、じゅだっ…」
「しっ…」

と、甘い声で囁くように言えば獄寺は真っ赤に染まり、綱吉は更に顔を近づいて…

―ガタッ…

「っ、ぁっ…」
「むっ…、ったく……ん?」

小さく声を漏らしたのは、告白しようと意気込んできた骸だった。しかし、骸からの立ち位置だと二人が重なりキスしたようにしか見えず。それがショックで立ち去ってしまう。分かっていた綱吉も骸を追い掛けるべく立ち上がるが、裾を掴まれ動けない

「十代目っ…、行かないで下さいッ…!!俺ッ…、十代目が好「…ごめん、隼人。俺にはアイツしかいない、骸が好きだから、追い掛けなきゃ」
「っ…………」

獄寺の気持ちに気付いていた綱吉は、正直に話すなり優しく裾を掴む獄寺の手を離して骸を追い掛けて教室を出ていった


「…十代目っ……」
「…獄寺…」
「っ……やま、もっ」


独り残った獄寺。耐えきれず涙を溢してくと、そこに現れたのは山本だった。それに慌ててうつ向くも、ぎゅっと抱き締められた獄寺は顔を山本の胸へと押し付けられた


「な、放っ…」
「泣けよ」
「っ……!!」
「泣きたいときは、思いっきり泣いてさ、いつもみたいに、俺に絡めって…」
「ばか、やろ…っ…うっ…」
「……俺は居るぜ、ずっと、泣いてるときも笑ってるときもどんなときも、お前の側にさ…」


そう囁かれ、獄寺はぎゅっと抱き着きながら声を押し殺すこともせずに泣きじゃくった


そして、骸と綱吉はと言えば…


「離して下さいっ」
「無理、離したら逃げるだろ」
「当たり前ですっ…、貴方はあの忠犬といちゃついてればっっ…」
「…本気で言ってんの、骸」

骸に追い付いた綱吉が後ろから抱き締め、そのまま、言い合う二人。だが、骸の言葉が綱吉の苛つきを更に煽ることとなる


「本気で言ってんの、ねぇ、骸?」
「うっ…」

いつの間にか、向かい合わせになり。逃げるように下がるも後ろは壁、目の前は綱吉、左右は腕で遮られ骸は逃げ場を失われた

「骸は、俺と隼人がくっついても平気なんだ?」
「っ………、嫌ですよ!!嫌に決まってるじゃないですかっ…!!僕だって、綱吉君好きなのにッ、誰かに渡すなんて嫌です!!僕だけを見てほ…んんっ…」
「んっ……」


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