・企画、記念日・
□可愛い君へのプレゼント
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「ねぇ、骸」
「はい?何ですか、雲雀くん」
「…どうして、そんなの抱き締めてる訳?」
目の前に居る可愛い子。僕の恋人である、六道骸。そして、さっきから、僕が睨んでるのは骸の膝を独占するぬいぐるみ、熊の
「えっと、ボンゴレが、くれたんですっ」
嬉しそうに微笑みながら、ギュッとぬいぐるみを抱き締めて言うものだから
ムカついて
「じゃ、僕からはいらないね。」
「え…?」
「沢田から貰えて喜ぶなら、いらないでしょ?」
心にも無いこと言って、仕事へと身体を集中させた
ら
「‥‥‥は‥、」
「え?」
「雲雀くんはっ、僕の、こと、嫌いにっ‥なっちゃったんですかっ…?」
小さな声に顔を上げれば、今にも泣きそうな表情で僕を見てる骸。それに焦り慌てて立ち上がり近寄れば
「雲雀、くんっ、僕の、こと…嫌いに、なったんですか?僕、何かしましたかっ…?」
うっすらと涙を浮かべて、立ってる僕を見上げてる骸は、凄く可愛くて…
「…違うよ…、君があんまりにも沢田からのプレゼントを喜ぶから‥」
嫉妬してしまった…
そう呟いて、不安そうな骸をギュッと抱き締めると優しく微笑み
「骸‥、愛してるよ‥。生まれて、僕を好きになってくれて、ありがとう…
誕生日、おめでとう」
自分でも限界な位の穏やかな声音で言うと、涙を溢れさせた骸がギュッと更に強く抱きついて
「ありがとう、ございますっ」
満面の笑顔で、お礼を言ってくれた
あぁ、やはり
可愛い恋人に、何を言ってもあげても
君の笑顔には、どんなプレゼントも敵わない
(雲雀くんっ、大好きです)(じゃ、このまま食べられる?)(うっ…、はい//)(っ…、全く…)
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