暗い夢

熱帯夜
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狂犬じみたその顔は、ただただ怖くて、私は恐怖で後ろへと後ずさった。






「どう、したの?」












ふいに、『カプリ』、と私の指を咥えた凛は









「わん(俺)は、やー(お前)が欲しいんだよ」






喰っちまうぞ、と呟いた後、






私の唇にかぶりついた。

















(私は彼に、朝が来るまで喰われ続けた、)



 

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