桃海小説(短)2

□たとえば君の勉強机。
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がちっ。



何の意図もなく、ただふいに。
桃城の机を空けようとした。



が、予想を反してその引き出しは、がちっと音をたててそこから進まなくなった。


かぎ?




アイツが鍵?
母親が掃除の時に、引き出しを開けさせない為だろうか?


あいつの事だろうから、多分エロ本とかそこらだろう、なんて自分を納得させようとしたが。

なんだかとても気になった。



「海堂、ジュースもってきたぜー…って、何?」


「なんでもねぇ」

バッと振り向いて、何事も無かったかのように装ってみる
戻ってきた桃城に、空けさせようと思ったが

コイツが開けなかった場合を考えと、その後は、ない。


「ふーン。じゃ、何ししよっか」


「知るか。」


とにかく、鍵らしい鍵を探そう。
多分、そこらへんに何気なくあるはず

じゃなかったら、多分単純なトコに隠れてるとか、そんな感じだと思う。




「なー海堂ー。海堂ってば」


「うるせぇ!考え中だ!話しかけるな!!!」


「か、考え中?」(ナニを?



後ろで、俺を揺すってくる奴はほっといて、とにかく今は考えなければならない。

アイツなら、どこに隠すだろうか。




「おい、考え中もいいけどな?今は、俺といるんだろーが…。
 そんなに、…その考える方が大事か?」


チラとみれば、少しだけ寂しそうなコイツがみえた。

無駄にコイツは甘えたがりだ。


「…後で、ちゃんと相手してやるから…」


「マジで…?」


「疑ってンのか?」


「いや…えーっと、ね。へへ、やった」



桃城は少しはにかむと、なにやら自分のベットに飛び込んで、
嬉しそうにごろごろし始めた。


まぁいい…とにかく探そう。


ベット下は、…相変わらずエロ本だらけ。
…あれ。
じゃぁ、別に親が掃除に来るわけじゃないのか?
ベット下なら、誰でも見つけることが出来るエロ本。


部屋に母親が入ってくることは、無いって事だ。



じゃぁ、机に鍵かける必要ないんじゃねーのか?




「ぉい、桃城。」

「あ?終わったか?じゃ、相手して」


「って…うわ!!!」


どさっと
イキナリひっぱられて、ベットに押し倒される。
上を向けば、非常にむかつく、アイツのニヤケ顔があるだけだった。



「ま…!まてっ。何考えてんだ!!」

「はぁ?何言ってんだ。相手、してくれんじゃねーの?」


それとも、やっぱり嘘か?と桃城は俺の耳元でわざと囁くように、喋る。



とうに俺は手首を押さえつけられて、抵抗は出来なかった。
相手するって、こういうことか!!!



「くそ!馬鹿力!!!はなせ!!!」

それでも、抵抗しないわけにはいかない。



この絶体絶命から、逃れなければ。



「あー、もー!暴れんなって!
 痛くしていいのか??」


「つーか!お前は、こう言う事しか、頭にねーのか!!!」


「んー…。無いわけじゃねーけど、
 お前みてると、むちゃくちゃしたくなる」


ぺと、と首筋に桃城の舌が這って、

はぁ…と息が詰まる。

流されやすい、ワケでは無いはず…だった。

どうも、コイツにここまでされると、抵抗がどうでもよくなってしまう。



「で、海堂。なに考えてたんだよ。」

「別に。」


わ、むしろ気になる、
桃城はそういうと、俺のワイシャツのボタンをはずし始めた。


「何日ぶりだっけー。」

「三日ぶりだろーが、」

「わ、だからか。海堂いつもより熱っぽ…」

「しゃべんな!馬鹿!」




桃城は、申し訳程度に俺のワイシャツを脱がせると、
次に、ベルトに手をかけた。

もう何度目か分からないけど、その先にはなれてなくて。
ここら辺になって、いつも少し目をそらす。



「あ。ちょっと待ってろ、海堂。ゴム。」


準備しとかなきゃ、俺すぐ理性ぶっ飛んで駄目だからなー。
と、桃城は俺から離れてベットから下りる。


と、俺は起き上がる。


「お…お前。机…。」

「ん?あー、鍵かかってたから?」


これは、間違いでも見つかったらやべーから。

というと、桃城は ニヤッと笑って、俺においでおいでをした。


「な…に?」



引き出しを除けば、数箱のゴムが入れられていて。



「…こんなに、あるんだ、けど。
 って…海堂、嫌な顔すんなよー」


「普通するだろーが…。」


「俺は、にやけるけどなー、ほら、コレ使ってる時の想像とかするとさ」



「それは妄想ってんだ、はげ」


「かっちーん。桃ちゃん怒っちゃった。
 今日は、コレ全部使うからな…」

「はあ!?お前、なにバカなこと言っ…!!!」




不敵な笑みを浮かべた桃城は、再び俺をベットに沈めた。


「さて。準備は万全だから。」





おいしくね。







2009 7 18

えろ 目指すぜ!
シアワセエロ!

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