桃海小説(短)2
□駄目だな。
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取り繕った言葉は、海堂には届かなかった。
それが分かった俺は、妙に嬉しくなる。
何故って、余計な虫は付かないわけだから。
「かいど、」
だから、とりあえず海堂の鼻先に軽くキスをしてみた。
もちろん、殴られたけど。
次は後ろから抱き着いてみた。
もちろん顔を摺り寄せることを忘れずに。
もちろん肘で腹を殴られた。 これは痛い。
泣きたくなったけど、負けずに、
次は、前から抱きついた。
で、頭突き。
今日も全て、受け流されて明日が来る。
相変わらず、俺は海堂が好きで好きで。
たまらない
明日は、ナニをしてやろうか。
ソレばっかりが頭をもたげて、笑みがとまらないから
俺の頭は逝っちゃってる。
最後は、ちゃんと口にキスで締め。
君は俺のことが好きなんだ。
そういう言葉の誘導も忘れない
ね、とりあえず奴の頭は俺でいっぱいだ。
今はそれがたまらなく 快感。
2009 7 12
駄目男!桃城!!!