桃海御題

□13.サイゴまで
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ソファーの上になだれ込んで
押し込まれて
余裕のない桃城から深いキスが襲ってくる

いつもなら抵抗するとこだったが
どちらかといえば今日は
俺も桃城に欲情していたので
俺も理性をかき集めながら余裕ないキスを返す


息荒く俺にキスを続ける桃城は
器用に口を合わせたまま
俺の衣服をはだけさせていく

今日は私服だったせいか
理性が切れかけている桃城には
サイゴまで脱がすことはできないらしく

シャツをはだけさせ
なかのタンクトップをめくり上げて
見えた突起を両方指で摘まれ

たまらず俺は身体が反らさせる

それを逃げと勘違いした桃城は
逃がすまいと身体を全てのせられ

摘んだ突起は
潰して揉んだり
少し爪をたてられて

荒い息が耳元をさわって
舌が中に入ってくる


おかしくなりそうだった


背中に回した腕で
必死で掴んだ桃城の服を
かき揚げて脱がしていく

もうお互いかたくなっているのも解っていた

体格の大差ない俺達が密着すれば
当たるものもあたるわけで
俺は当たるように
桃城にそれを擦り寄せる


気づいた桃城が俺のベルトを外していく
なんだか恥ずかしくなって俺も桃城のベルトに手をかけた






「っかれたぁ」

全て終わって
桃城のが中から抜けると
酷く痛みが走ったのに気づく

「あ…切れてんじゃねーかっ」

最中は気づかなかったが
どうやらきれていて

「うわ…、っかしいな…ワセリンぬったのに…」

いつもはキレないのに


「大分してなかったからか?」

そのせいで俺もひでーくらい
桃城に欲情したわけだが…

「いつもこんなもんだろーが」


原因は別にあるのか


「あれー…じゃ、俺のでかくなった…?」

「うわ…、嫌なこと言うな」

「なっ嬉しいだろーっ…!もっと気持ちいいこと…」
「っしゃべんな」


口許を押さえて
じとりと睨み付ける

「くそっ痔になったらどーすんだ」

「んー…だからっ薬塗ってやるって…!」


押さえていた手を簡単に振りほどいて
桃城は俺の両足を掴み上げて

俺はバランスを崩して
ソファーに背中を倒す


既に桃城は指に薬をつけていて
ちらりと俺の顔をみる

「痛かったらいえよ
そこにも塗るから」

思わず頷くが
桃城のゆびが傷口に触れた瞬間
くすぐったさに
足を閉じたくてばたつかせるが
しっかり桃城に押さえられているので
いみがない

「わぁ〜!もういいっ」

「だーめ、まだ奥ぬってねーよ」


入口を撫でていた指が
ぐちっという音をたてて
入ってくる

「ぐっ…いたくねぇからっもう抜けっ…」

「わかんねーだろー?」

そういうと桃城は指を曲げて
傷をさがしだす


「いいからぁっ…、ぁ」

薬がぐちゅぐちゅと
俺の中で音をたてる

もともと理性はきれかけている

後少しで桃城の指はイイトコに触れる


俺は堪らず桃城の腕に縋り付いた


「なに…海堂?」

「もっ奥…」

「奥がいてーの?」

必死で頷く俺をみる桃城が小さく笑ったのが
聞こえたが
もうどうでもよかった


「サイゴまで…」


2010 9 12

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