桃海御題

□02.薬
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大学の方が忙しくて
しばらく会っていなかった二人は
何だかグッタリした状態で久々の二人きりを過ごしていた

「いや…、あんまりいい対応出来ないけど
取り敢えず…」

「気にすんな…、俺もだ」

何分、疲れてるといってもお互いしたい気持ちはあるらしく
昼間からカーテンをしめてソファーの上に二人で横たわった

掠めた唇も久々なら
身体を合わせるのなんて本当に久しぶりで
高鳴る鼓動も桃城の手つきの焦りから伝わる


カーテンを閉めたといっても
暗いはずもなくお互いの姿はしっかり見える
カーテンは気休めなのだ



何度かの掠めるだけのキスを終えて
海堂は桃城の顔を覗こうとしたが
突然両目に手の平を当てられ
それは敵わなかった

「おい、なにすん…」

「ちょっと口あけて」


言われるまま
少し訝しいがりながらも
口を怖ず怖ずとあける

すると最初に触れたのは桃城の唇の感触
安心するのもつかの間
次には彼の舌と何やら液体が流し込まれた。


手の平が消え
海堂は喉を通っていった液体にむせ返る

「っげほ、な、何飲ませた!?」

「うーん、何か久しぶりなのに
どっちか起たなかったらやだなーと思って」


ちょーっとエロい気分になる薬かな。


桃城はそういうと、海堂の身体をラインにそってなぞった

そして直ぐさま、いつも以上に身体を跳ねさせた海堂に至極満足そうな笑みを浮かべた


「速効性があんだって、俺も舐めたし、」

そんな言葉を聞きながら海堂は
どんどん熱くなる身体に
顔を上気させて、涙目になった


「…こ、れがちょっと…?てめ、俺を殺す気か」

「なに、そんなにエロい気分になんの?」

楽しみだな!


昔から変わらない
嫌らしい笑みを浮かべた桃城に
為すすべなく下着をずりさげられ

外気に触れたソレに涙がまた溢れた


「中高の頃は時間あったけど
一日中、なんて出来なかったし、今日はやりまくる!」


「貴様!疲れはどこいった!!」


当たり前のように襲い掛かってきた猛獣?に
海堂がはなしてもらえたのは
果たしていつだったのだろうか


2011 2 13

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