桃海小説(短)

□黒縁かけてみました
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「よう海堂」


振り向けば、いつも満面の笑みを作った男がいる。

はずだったのだ




「なっ…てめ…なにして」


そりゃあもう俺を見下すような瞳で。


「これ乾先輩のメガネ。にあうべ?」

「…ばかじゃねーの」


いつもより知的というか
胸糞悪いが…

どこか ギュっとこらえる衝動があった。


「なに?テレてんの?かっこよすぎちゃった?」

「不細工。下種。頑張れ」


「ええ!?なにその悲しい三拍子!!
 最後の特に悲しかった!!」


それでも不適な笑みを止めようとしない。

ドキドキしてる自分がむかつく



「海堂心臓ドキドキしてんな」

「しっ…!してねえ!!!!」


「うそつけ…」



だんだん近づいてくる顔。

避けようとはせずに、ぎゅっと目をつぶる




がつっ


「あーなにこれ。メガネ当たってキスできねえ」

「そりゃよかった」









「よくねぇよ…」










再度顔が近づいていたとき

いつものアイツの顔が目の前、一面に広がった。





2008年10月19日

メガネはずす姿が好きです

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