桃海小説(短)

□もうコレ夢だから!
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海堂に怪我をさせたのは俺だった。

ちょっとスマッシュのときに、よそ見しただけだったんだけど
その打ったボールが見事に海堂の頭に命中した。

俺 確か前も海堂の頭にボールぶつけたなー

二度目はねぇって怒られたっけ。


ああーやっちまった
海堂を保健室に運んだけど
まったく起きないからカナリ罪悪感

しかも保健の先生いないから
俺が見てなきゃないわけだ

それにさっきから感じるのは罪悪感だけじゃない

なんだこれ?



保健室のベットの上をゆうゆうひらめくカーテン
寝ている海堂は、静かな寝息を立てていた。


「寝てても随分こあぁーいお顔ですこと」


悪態をついても起きない海堂がムカついた

大体本当に顔怖いし
少しは笑ってみろみてーな

寝ててもテニスすしてんのか?
俺は敵で?
いい加減俺はお前の敵なんかやってらんねーよ



…いや。でも 争ってんのは別に嫌ではない。わけ…で

いい加減 こんな自分にも嫌気がする!!
あぎゃあああっと頭をかいていたときだった


「んぁ…」




!びっびびった…
海堂おきたかと思った

ってか 今の声はなんだよ!

変な声だすな!変な空気になるだろーが!

なんだコレ イラつき?
ちょっと違う気がする
なんか どかどかするしー…病気?


言ってるそばから海堂はまた同じような
寝息を立てた


「ふぁ」


「ちょっマムシ?大丈夫か!?」

俺のほうが大丈夫か 顔が熱くておかしいだろ

海堂が変な声だすから
そうだ!誰だって恥ずかしくなるっつの!!


「んあぁ…」

ってか…だんだん

「いぁ…っ」



おっおい!!まじでヤベーだろ!?
保健室通った連中とか絶対勘違いする!!!


「馬鹿っ海堂 起きろ!!」

「んやぁっ止めろ…」

「寝言言ってる場合じゃねーの!恥ずいから 止めろ!」

と俺が海堂の腕を掴んだときだった




「ぁっ桃し…」






っ!



全身の毛が立った気がした
ぞわーって…気色悪いって言うより…これは…


欲情…と いうやつでは…っ??


いや…コレは男で
俺は男で コレに欲情するわけがなくて!!?

なんか訳わかんねぇ!!!!!



ソレより今は止まらなくなった自分を止めなければならない

「ちょっとくらい…触ってもばれねーよな?」

あーやめろ、そいつは男だ!
男触って楽しいわけないぞ!俺!


そう自分に言い聞かせても
自分は海堂に馬乗りになり
手は海堂のシャツのボタンをはずしにかかっていた


だんだんにあらわになる肌にどんどん自分を見失っていく


とりあえず首に口を付けてみた
びくっと海堂が震えたのが分かった

起きてしまうかもしれない
それなのに どんどん手が進んでいくのだ

「かわい…」

指で海堂の腹筋を つーっとなぞると
海堂は小さく ぁっという声をだした


こんなに敏感なら こっちはもっと敏感なんだろうな
なんて その後のことを考えずに
ズボンを脱がしにかかる自分がいて



「男になにしてんのっ俺」
なんて考える自分は一欠けらもいなくなった



「顔はコエー癖に 身体はエロいのかよ」


はっと笑いながら 今度は海堂の唇にキスをしようと
顔を近づけた

あと3ミリほどで口と口が…


そのときだ



ぱちっと海堂の眼が開く

一瞬俺は我に帰った


まずい!!!この状態は!!!!!



「…貴様 …なにっやって…」

「い…いやーこれは」

やばい コレはヤバイ
誤魔化せ!大体コイツがへんな声だすから!!


「コレは!夢!夢だぜ?海堂
 いやらしいなぁ 海堂ってば なんで俺なんかとこんなことする
 夢みちゃうのかなぁ?」


海堂はとりあえず眼を点にして放心状態


「夢だからー俺こんな風に海堂にキスだってできまーす」


といって海堂に口を押し付ける

うお 柔らけえぇ…


「んっ!」



「夢だから舌だって…」

無理矢理俺のが海堂の口に侵入していく

息苦しそうな声は気にしない

予想以上に自分が夢中になっていた

ぐちゅっと水音がまた興奮して

もっと絡ませてみると
苦しげな声が更に苦しげになる


ちょっとかわいそうになって
やっとで口を離すと

海堂が肩で息をして目には涙をためていた


うわっ…


「けほっ…はっ…」





なんか嫌な感じがしねぇ
てか逆だ…?
今はめちゃくちゃにしたくてしかたねぇ
なんかコレ 俺 もしかして…



「桃っ城…夢か?これ…」


ボロボロに泣く海堂にどっかが痛くなった


「これ…夢だから…安心しろ海堂」


「はっ…夢かよ…はぁ」


泣くのをやめっようとしなくて
だらしなく流れた涎をふこうともしなくて

ごめん と誤りかけた


「だよなぁ…桃城が俺に…こんなん
 してくれる訳ねぇっし…っ」


してくれる?
それって 受け入れたい の意味だろ?

いや過ぎて頭回んなかったかよ?


「夢か…
 はっ…桃城に顔見せらんねぇ…
 けどっ…今だけ…」

視界が逆転した

なにが起こったんだ?
一瞬分からなかったけど
スグ事態を理解した


海堂が俺にキスを仕掛けてきた


「んゅ…ふっ」


しかも結構濃厚な…


口を離すと銀の糸がひく。


「…なに 海堂欲求不満?」

「…かもな」


まだ口を付けてこようとしたから
押し返して止めた

「っ夢だろ…これ なんで思いどうりにいかねーの…」

「ばーか俺が思いどうりにいくかよ」

海堂の身体をおして

さっきの視界に戻る。

「やっぱ俺上のがいいし」

「いやだ!夢だったら俺の思いどうりに…っ」

「海堂 ふーーっ」

「っ!!!」


耳に息を吹きかけただけで海堂はびくりと体が震える


「おら んなに敏感なんだから 無理無理」

「夢の癖に…っ」


わーコイツマジで夢だと思ってる。

つか コイツ俺のこと好きなのか?

夢…

夢だと思ってやらかしちまってもいいよな
どーせ もうやらかしてるし


「海堂 俺に愛の告白しろよ?
 夢だぜ?」


「やだ」

「…」


まだ肌蹴ている海堂の腹に手を這わせる

「っぅあっつ…」


「まだ我慢できんのか?」


手はどんどん上へ這っていき
紅い突起に手をかける

瞬間海堂の体が波打つ

「っひ」

「ここいいの?」

「よくねえっ!」

「あらそう?」

ぎゅっとつまんで爪を立てると
さっき以上に反応する


「やめっ!」


「痛かったか?じゃ 舐めてやるよ おわびに」

「ふっざけんな…ぁ!」


つつっと突起を舐めてやると
俺の髪を引っ張って止めさせようとする

「やっめろっばかぁっ」

「わっかわいいな そのバカの言い方
 マムシじゃねえな」


「そぉれもやぁめっっろ ん」


「じゃー言えよ?俺のことどう思ってんだ?」

「やめろっ…っ」


「あ そ」


俺は身体を起こして

海堂のシャツを直していく

海堂はびっくりしてものが言えないようだ


「今日の夢はココまで じゃぁな」


本当に保健室を出ようと思ってドアに近づいた

「まっ」

まって…そう 確かに聞こえた
背中に指の感触も感じた


けど




「残念…おやすみ海堂」



寝てしまえば 現実と夢なんて違いなんかわかんないんだから 

保健室のドアをそっと閉めた



明日の夢でも楽しみにしてさぁ






両思いでラブラブはつまんねーよ

「両思いかも知れないドキドキ味わってよーぜ」










理由なんてまだ山ほどある。



夢じゃない現実。
あなたは知ることはない



2008年9月30日

だらだらと長い!!!!!
読みにくかったでしょう!!
すいません!!
ぬるいし

桃海シリアスなんだか…らぶらぶ なんだかわかりません!!

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