桃海小説(短)

□その指食い千切ってモノにしたい
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汚い手でみかんをむくな!!



『その指食い千切ってモノにしたい』



桃城のつめがカナリのびていた

本人によると

「時間がない」

オレにいわせれば

部活前にきれいにしろ!!



「つーかさー海堂お前いっつもつめきりもってんじゃん」

「だからなんだよ」

「オレのつめ切ってちょうだい」


はいっと渡された手は つめが思いっきり伸びている

呆れてモノもいえない

はぁっと指を掴んでみていると
気持ちをさっしたか

「お前が几帳面なだけだって
 他ン奴らはオレとおんなじくらいだって」

なっっと掴んでいた俺の指に口をつけてきた

ぺしっと音がでるくらいに頭を叩いた


「セクハラ」

「虐待…」


ちょっとにらみ合ったままだったが
桃城はすぐそらしてオレの指を見た

「海堂さー指綺麗だよな…ながいから」

「テメーはデケーからいいだろ 手のひら」

「あっちもね」

「どっちの話だ…」

「薫ちゃんが大好きな…」


ごちっと頭をぐーで殴った

これはカナリ痛いと思う


ぐうっとへんなうめき声が聞こえて
頭を押さえた涙目の桃城がオレを見ていた


「そりゃ 反則だぜぇおま…っ」

「貴様が悪いだろう 変なことをいうな」

「何の話だ〜?おりゃしらねーなぁ しらねーよ!」


しらばっくれるアイツの顔をみて
猛一発なぐりたくなったが

長い爪をみて


いいかげん切って欲しい…と爪が言ってる気がした

ああ もおいいな


「ほら…桃城…指かせ…きってやる」

「指を!?」

「爪を!!!!」


指ごときってやろうか…こいつ…






「ありがたいなーwついでに舐めてw」

「噛み千切ってやるよ…」


爪きりを握って
桃城の指に爪をたてたら

部屋に悲鳴がこだました





2007年2月4日


爪きっちゃったね

きってあげてる姿とか
みたいな

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