桃海小説(短)

□鏡ごしに貴方が映る
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『鏡越しに貴方が写る』



海堂の部屋には大きな鏡があった

筋トレ用の機械の前に

その前はテニスのフォームを見るためにつけていたものだったが
今は使っていない





「海堂さー使ってねーのに鏡磨くのかぁ?時間がもったいねーなぁ もったいねーよ!」


しばらくぶりの部活のない休日
海堂をしては掃除をしたかった
毎日はしているが
トレーニングの時間がある
細かいところまでは いきとどかなかった

しかしこの桃城という人間は
海堂が掃除するのも関係なく
終わるまでまってるぜw
なんていって
ソファーに座ってテレビを見ている状態だった

そして海堂は鏡をこまめに拭いていた

そして

海堂はとりあえず無視しつづけた




「海堂ーまだー?」

「マムシーー」

「おせぇってー!こんな綺麗なんだからよぉ
 片さなくてもいいだろー?」

「なっ海堂!お前エロ本もってねーの?」

「探していい?」

「なあ かいどぉーーーーー」



とりあえず無視した…



「なぁー海堂オレつまんねー」

「運動したいなぁ 激しい…」

「マムシ 聞いてっかー?」

「な…激しい運動が…



「うっぜえええ!!!だまれ!バカ野朗!!」

オレはとうとう切れて 振り返る

やぁっと振り向いた

と桃城がニマっと笑った

「海堂 もういいじゃんかさ 鏡ぴかぴか!薫ちゃん綺麗にうつってるw」

ふざけんな と海堂は怒りを押さえ込んでまた鏡を磨き始めた


そして3分ばかしたったと思った

おとなしくなったな と思って鏡を見る場所を変えたときだった


「……っ!」


いつのまにか

鏡前…
すなわち自分より少し後ろのほうに
トレーニングの機会に座ってこっちをじっと見ていた

さっきまでソファーにいたくせに…

と思ったが 最後まで無視してやろうと心に決めた

そうすれば 飽きてまたソファーに戻るだろう…と


「だぁーいじょーぶ ずっとここで見てるって」


不意に呟いてきた言葉に
心を覗かれたような気分に襲われた


海堂は気づかれないように
目線だけ 鏡越しの桃城を見た

ほんっとうに暇そうにあくびまでして
でも本当にそこからどく様子はなかった


「終わらせてやるか…」


聞き取られないように 
そう呟いて

振り返って

何する?と桃城に呟いた



激しい運動!と返ってきたら殴るつもりで……





2007年1月22日

ほのぼのでしょうか?
甘でしょうか?
ちょっと文章ばっかりで
つまらないですかね?

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