桃海小説(短)

□食器洗浄
1ページ/1ページ

--------------------------------------------------------------------------------


海堂は風邪をひくことはあまりない

体調管理はいまいちなものの

乾先輩に与えられたメニューをこなし だいぶ管理されていた


はずだったのだが




「くっくく…まさーか 海堂が風邪ひくなんてなぁー」

皮肉っていっていたのは 桃城で
みんなで見舞いに来て 
少しずつ人が帰っていったのに対し

最後まで帰らなかった人物が桃城である

そして 昨日から 家族は旅行でいなかった…

ちょーどいいじゃねーか!
なんて 笑って さっきから海堂のそばをはなれない桃城なのだ


「海堂 腹減ってる?」

「あんまり」


話をすることも だるくてやってられなかった

そっけない 返事にも桃城は 

そっかーそっか と言って台所を借りるぜ!と下にさがっていった


あいつは 料理できんのか?
と 海堂はすこし 心配にもなったが

一番上の 兄貴らしいし
料理くらい できんだろ…と

海堂は布団をかぶった


それから海堂はすっかり 眠って

何十分たったか

階段を上がる音がした


「かいどー御粥つくった!」

そして 御粥という言葉に 自分のおなかの空腹にも気付く


「よこせ」

「んえー 自分で食べれる?」

「喰える」

「食わせてやるって!」

はいどうぞ!

と桃城は スプーンにおかゆをすくって 海堂の口に近づけたが

あ そっか

と桃城は おかゆを 自分の口元にもっていって ふーふーっと
冷ました

海堂は自分の口に来るであろう そのおかゆを待ったが

桃城はぱくっと ご飯を食べてしまった

「あああああああああ!!!てめ なに自分でくってんだ!!」

「おわわ!やべ思わずくっちまったんだよ!次 次の食わすから!!」

と いって またスクって 冷まして

今度こそ 海堂の口元に持っていった

ぱくっと 海堂はその一口をおいしそうに食べた

その表情に 桃城は ほわわ〜っと和んだ


そして 海堂は その御粥をぜんぶ 平らげると 桃城は 嬉しそうに笑って

「食欲はあんな」

といって おかゆの張った 器を持って下にさがった


そして 海堂はまた眠りに落ちた












「海堂…」


呼ばれて目を覚ますと 桃城が何か言いたげな顔をして 見下ろしていた

俺はすっかり 気分がよかった

風邪は きっと もう治ったんだろう


そう思ったときだった

ぐにっと自分自身を握りこまれる感覚に襲われる


なにっと思ったときにはもう遅かった

ズボンの中に 

濡れて 痛いくらいに冷たい手が滑りこんできて 

「海堂 俺 皿あらったんだ でさ 冬って水つめてーのなー」

なんていって


海堂のものを ぎゅうっと握った


海堂はその感覚に耐え切れず ぁっと小さな声を出してしまう

「俺 手いてーんだ 海堂の熱で暖めてくんねぇ?」


信じられない こいつは病人になにしてんだ…

なんて思っていると桃城は 海堂のものを揺すり始めた


「はぁ…あ てめ…ばか しろ…なにやってやがっ」


思っていた以上に 快感は大きく早くやってきた


「こーゆうときって よく疲れだまりとかあんよな」


とか ブツブツいう目の前の奴の言葉さへ 頭がぼやけて気にもできない

これも風邪の所為なのだろう


「ヴあぁっあっ」


甘声といっしょに
あっというまに海堂は欲望を吐き

桃城の腕を強く握った


「し…しんじらんねぇ…はっ てめぇ病人に…っはぁ」


海堂は上目で桃城を睨むと
桃城はそれに はっとしたようになって


「わりーまじで 誤る!」


「わかってんなら…なん…で」


だって…といいながら 桃城は時計を眺めて海堂の頭を撫でた


「お前寝てて つまんなかったしよぉ…俺の作った御粥食べてくれるしよぉ
 おとなしいしよー」


海堂はそれを聞きながら 照れくさくて桃城の手をはじいた


「我慢できねーのか 貴様は!!」


「なっ人を獣みたいに言うなよ!」


「獣だろ!獣!! これで俺は明日も休み決定だ!!」


その言葉に 桃城もしゅーんっとなる


それは…こまる
と桃城は海堂の額や頬などにキスを落としていく


「風邪で顔紅いしさ 抵抗しないしさ ついうっかり 
 いけねーなぁ いけねーよ」

ついうっかりって…と 海堂は
やっぱり獣か と半分諦めていた



「もうやんねぇ」

「あたりまえだ!!!」



桃城は ははっと笑って
やんねーやんねーと呟いて海堂の髪をぐしゃぐしゃにした



「…ってめ…」

海堂は
治ったとき覚えてろよ というと


桃城も

そっちこそ覚えてろ

なんていって

にやっと笑い返した



その笑顔に海堂はぞわ っとしながらも

自分の防衛本能が磨かれていく気がしているのだ





2007年12月22日

やっちまったよ あーあ 
短期間だけど やっちまったよ

つかやってねーよ

桃海じゃねーーよ!!
喧嘩してこそ桃海よ!!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ