桃海小説(短)

□人前で手をつなげたらいい
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俺には叶えたいことが一つあった


それは…


海堂と…


人目を気にせず 手を繋いで歩いてみたかったり…して


170cmの大男が手ぇ繋いでる状況は
この上なく可笑しいのは分かってる…
そんで もし可笑しくなくても海堂が許すとは思えない

つか
こんな女ヶしい考え持ってるだけでもヤベーっての
やるってなったって実際は恥ずかしくて無理だ…
きっと




『手つなぎ鬼』





三時間目は体育で 七組と合同
海堂は七組だから体育は一緒に出来る
まぁ別々だから一緒に準備運動出来るって訳じゃねーけど

先生は寒い日時々

「おーし今日は寒いから最初に鬼ごっこでもするか!」

なんて言い出すことがある
今日もだいぶ寒みーからやんだろーなと思っていた


ピッと笛が鳴って集合が掛けられた
俺の思ったとおり喋りだした

「今日は寒いから…」

鬼ごっこ?
氷鬼?
色鬼?

まぁどっちにしても暴れまわってやる


「手繋ぎ鬼おやるぞー」


て…?
手つなぎ鬼?
んだよ それって
テーつないでいくアレだろ?

あー暴れたんねーなぁそれじゃあ暴れたんねーよ!


「鬼は二人からナーんじゃ いっつも喧嘩ばっかしてる仲良しさん達でてこよーか!!」


?先生今 なにかいいました?
喧嘩してる二人って…


「おら 桃城と海堂 でてこい!手ぇつないで鬼やれーー」


「俺っすかああああ!!?しかもマムシとっ…」


どわーっとクラスが笑った

はっと思って海堂のほうを見ると
海堂は真っ赤になって大暴れしそうな感じだった

暴れださないうちに…と思って海堂の手を強く握って前に引っ張り出した


「おら先生!これでいいんだろ!」


繋いだ手を上に上げて皆に見えるようにすると
女子から黄色い歓声が沸いた

「!ばっばか 桃城っは 離せ」

海堂は慌ててさっきとは違う真っ赤になって手を解こうとした


「いやぁだよ なに?腕組む?それとも」


海堂はその言葉におとなしくなった
その行動にまた女子から黄色い声援が沸いた


先生のぴーーーーーっという笛で鬼ごっこは始まった

俺達は手を繋いで必死で走った


これは…
先生に感謝ってとこだな…

形はどうであれ 俺はどうどうとみんなの前で海堂と手をつないでるわけだ

なので俺は 本当ならあっという間に捕まえちゃうみんなを
海堂とずっと手を繋いでいたいッつー理由で
いつまでも まごまごすんだな これが


そんで負けた理由は お前の所為だって言って
喧嘩したら いいだろな
うん まぁ すんだろうな

よし ぜんりょくで負けよう!


そう 心に誓って手を力強く握った
それに気付いた海堂がこっちむいて むっと唇を突き出していた


ソレにつぼった俺は あとでソレをねだるのだった





2007年11月16日

何度も何度も描きました
何度も何度もパソコンこわれてデータぱあ…
前の作品はどんなのだったっけ?
ごめんなさい
とりあえず
手つなぎ鬼させたかったりしました

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