桃海小説(短)

□you are everything
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並んでも変わりない背丈

海堂より俺の方が小さいのが少し気にくわない


海堂の伏せた目は好きだったりして

でも それは海堂が座ってたりするときにしか見れない

足も手も すらっとしてて綺麗だと思う

いったら 『俺は男だ』って言って怒られるだろうけど








『you are everything』









「よーマムシいる〜?」


俺はスミレばぁさんに頼まれて封筒を渡しに海堂のクラスに来た

しかし せっかく来たのにもかかわらず海堂の姿は見えなかった

そのかわり 海堂の斜め隣の席の男子が答えてくれた

「あー海堂?海堂なら たぶん準備室の方だよ」


俺は軽く どもっ と言って教室からでた


準備室…か…

準備室を言われると なんだかヤマシイ気分になるのは何でだろう

薄暗くて

人が入ってくることはない


この先に 準備室に海堂がいる

ってだけで 俺は理性がチリチリ焼かれている気がした


気付いたら 準備室まえに居た

あ 着いちゃった


とにかくばあさんの用事すませよ…


俺は引きドアを開けた


「まぁむしーいるかぁ?」

ドアを開けたら 光が差し込んできて驚いた

いつもは 開いていないカーテンが開いているからだった

しばらく 目が慣れなくて見えなかったけど

その間に海堂の声がしたからいるんだな って解った


「…マムシって言うな ボケ」

「あーわり わり つい うっかりとね」

「なんだよ」

「?なにが」

「用事があんだろ?」


俺はそのときになって 用事を思い出した

そして封筒を渡そうと封筒を持ち上げたときだった


「…海堂 お前」

「は?」



「口切れてる」


何をしていたときに切ったのか

けっこうパックリ切れていた


「あー……、どうりで痛ぇと…」

「なに!?気付かなかったのかよ?ばっかだなぁ お前」

「ああ!?んだとコラ!!」

海堂は ばか という言葉に反応して

襟を掴みかかられた

やばいやばい 顔近い 顔近い…


こいつ 喧嘩して こんな風な状態のとき 上目使いで睨んでくるの知ってんのかな…

あーエロエロ…エロ
イツまで持つかな 俺の理性

口切れてるの痛そー…
血でてんのに いつまでそのままにしてんだろ



気付くと俺は 海堂の口を舐めていた


「っん!?…てめっなんしやがっ」


反撃の言葉が返って来る前に 俺は口を塞いだ


「…っん」


惜しみながらも 口を離して 唇をぺロっと舐めて見せた


海堂は真っ赤になっていった


殴ってくるだろーな 

そしたら手掴んで 身動き取れなくしてやろ

そんで 今度は大人のキスしてやろ…

そう思ったときだった




ぺろ…



っと俺の口に なにかが伝った


身の前には海堂の顔があった



口に伝った ものの正体がわかると

俺は顔が熱くなった だってこんな展開は予想してなかったから


海堂が俺 なめった…



「!!な なに なんだ 海堂なにした!まさか明日は雪か!?」

「てめ 俺をバカにしてんのか…」


海堂は俺の口を指差して 


「俺の血付いたんだよ」

海堂は少しだけ紅かった


するとドアノブに手をかけて出て行こうとしたから


俺は なんだか このまま行かせるのはシャクだったので

腕を捕まえて 切れて血が出た部分が当たるようにキスをした


思ったとおり 俺の口にはまた血が付いて

俺はニヤリと笑った





「なぁ また舐めとってくれよ? 海堂」





海堂は思ったとおりに 耳まで真っ赤にしてくれた


しねーよ なんて言って俺を軽く叩いた



身長は俺より少し上の

世間渡り 悪そうな

自分に厳しくて

手足すらーで 綺麗

テニスはライバル

負けん気つええ











お前が俺の全て…









2007年10月10日

You are everysing
貴方が全て
桃の全ては海堂にあって
海堂の全ては桃にある

そういう二人書こうとしたのに ぜんぜん方向ちがくなっちゃいました;;
でも好きです

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