桃海小説(短)

□それじぁあ、パンティは見えないよ!
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なんだかんだの
学生時代。

男子にとって、掃除というのは
シアワセのオフィス。


とくに言うならば、階段掃除である。


雑巾がけを普通にしているだけでいいのだ。


女子が階段を駆け上がるたび。
その中身がちらりと見えてしまう。



それも掃除をしているようにしか見えないので
誰も気に留める物もいない。












「おい、桃城、雑巾がけ楽しいんだけど、お前もやってみろよ」


「あー?なんでだよー・」


「いいからぁー、…おっちょうどいいや。
 女子きた!ほれ桃城!」


同級生から雑巾を受け取り、まぁやるだけ
といったところで、桃城は階段の床を拭き始める



女子が駆け上がっていったとき
不意になんのいともなく顔を上げたときだった。




ぴらん〜






「!!!!!!!」

「どうだ…何色だった…!!!」

「ピンクの花柄!!!」

「俺さっきみたの、水玉だった!大道?」


気分はまさに天国といったところである。

味を占めた桃城はニヤニヤと
悪友と、階段掃除を真面目(?)にはじめた







そんな顔はしまらない顔で
女子が通るたび 花がまったようなニヤケがお



その時だった。



「おい?」


「おわっ!!!」


目の前に現れたのはわが恋人、海堂薫



「何 きしょくわりぃ顔してやがる」


「い…いやぁ…べっべつぅに〜?」


バレては大目玉。
そんな不純行為許されるわけがなく!

そんな桃城の気持ちを知らずの悪友


「あ。海堂だよな!あのさ!ここいい掃除場なんだぜー?ほぉらお前もやってみろよ!」

「あ?」


「あああああああああああ!!」



桃城は跳んだ…全力で海堂にむかって…。




どっしゃぁあああ



海堂は桃城の体重と地面の衝撃をモロに受け
げほげごと咽ながら、強く桃城を睨んだ。



「おいおい 桃!なにやってんだよ!
 海堂重そうだゾ!退いてやれよ!」
↑それ以前に痛そうだNE☆


「だ だって!雑巾がけさせるだろ!?どいたら」


「なんか駄目なことでもあんのかよー?」


「な…あることには…ある」


そりゃ 海堂にしれたら、想像したダケで鳥肌が立つ。




その時女子の黄色い悲鳴がこだます


「桃城君が海堂君襲ってる!!!」

「きゃー!!!写メ 写メ!」




「みせもんじゃねぇ!!!!」

海堂の怒鳴り声は空しく、黄色い声にかき消された。


女子は写メを撮って、満足したように階段を上がっていった。





「おい…」


「…海堂?どうし」



顔に激痛が走る。


…ー!!
俺はその場を立ち上がり顔を抑えた。


「なっなにすんだよ!!!!」


海堂は俺を殴っていた。鈍い音が頭にひびいている



「…てめぇ…掃除真面目にやってるとおもったら…
 こういうことかよ…」


よくよく海堂の顔を見れば、耳まで真っ赤に染め上げられていた。


よく考えれば、こんなところで寝込んでいれば
見れないものも、見れてしまうわけで。


「…まさか お前もみちゃった…?」

「んの…スケベ野朗ー!!!!!!!」


また頭をばっつりと叩かれる。


「で でもお前も秘密をしっちゃったわけだし?
 しかも、見ちゃったわけだろ?」

「…っみ みてない!!!」

「えー…見ただろ?何色だった?か・い・ど?」

耳元でささやくように喋ると、海堂は真っ赤な耳を更に真っ赤にさせた。

「みてねーっつったら、みてねーんだ!!!」


「うそうそー。オレンジのハートだっけ?」


「いや…白……、!!!!!!!!!!」





「やっぱみたんじゃねーのかぁ!!!!」


桃城はニヤニヤ笑いながら、海堂のほっぺにうりうりうりと指で攻撃し始めた。


その中悪友はパンツに飽きてきたのか、

「桃城ー。俺帰ってるからなー。お前らほんっと仲わりよなぁ」

と言って、階段を上がりだした


「おーう、先行っとけ!」



ニコニコとその悪友を見送ると

桃城はさて、と言って
海堂の顔をじっと見つめる


「でさ…海堂サン?」

桃城の手が自然に、海堂の腰を抱きしめる

「…っぶん殴ってやる。そして離せ…人が来るぞ!」


「だからぁ、速く済ませちゃいてーの?わかる?」

「なにをだ!!?」



桃城は 「目ぇつぶって」というと、すぅっと顔を海堂に近づけた。

海堂は反射で目をつぶったが、予想している部分には衝撃が来なかった。

そのかわりに


「…海堂は今日パンツ…何イロ…?」


耳元で囁かれるのは、セクハラまがいのオヤジのごとく。

その囁く声は厭らしさがこもった声であった。



「ンの…馬鹿!!!!!」



2009 6 20

その前に海堂って何はいてるの!?!(怖いよ
原作でまさか 下着の種類なんて書いてくれるわけないもんなー

わーい妄想がたよりってか!! 

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