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□voice
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「…ん、あっ…!」
思った以上に大きく漏れ出た声に、思わず握り締めていたシーツを放して両手で口を覆った。
羞恥に胸元に顔を埋めていた銀ちゃんに目で訴えたが、銀ちゃんはニヤリといじわるな笑みを浮かべると、私に見せつけるように赤い舌でペロリと先端を舐め始めた。
「…ふ、っんん…!」
電気を消してほしいという私の願いは、ついさっき銀ちゃんにいとも簡単に却下されたばかりだ。
目線を少し下に向けると、自分の露になった胸元や銀ちゃんの前髪の隙間から覗く真剣な目が視界に入ってきた。
あまりの恥ずかしさに目を閉じたけれど、その分イヤでも意識が耳に集中する。
ピチャピチャと音をたてて舐められたり吸われたかと思うと、時折思い出したように軽く噛まれる。
もう片方も大きな手に包まれ、刺激はやむことなく与えられる。
「ん、んう……あっ…」
初めての感覚にどうにも声を抑えられない。
自分のくぐもった声が夜の静寂の中でやけに響いて聞こえる。
不意にクスリと小さな笑い声がして閉じていた目を開けると、口元を覆っていた手の甲に軽くキスをされた。
そうして私の耳元に口を寄せると、銀ちゃんは優しい低い声で囁いた。
「神楽、声聞かせて。」
こんなのズルイ。
いつもの銀ちゃんからは考えられないくらい優しくて甘い声。
こんなの聞かされたら拒むことなんてできるハズがない。
観念してゆっくりと手を下ろすと、銀ちゃんは嬉しそうな笑みを浮かべて唇を重ねてきた。
「…ん…あ、ぎんちゃ…」
銀ちゃんの唇は私の首に、肩に、鎖骨にと一つ一つ丁寧に赤い印を残していく。
そうしてまたたどり着いた胸元、再び与えられる甘い痺れに、今度は柔らかそうな銀髪に手を伸ばして、銀ちゃんの望むままちゃんと声を出して応えることにした。
「あ…んっ、ぎんちゃ…!」
「…神楽…」
「ん、あっ…」
唇がゆっくりと下に降りていくにつれて、不安と期待が混ざったような妙な感覚が押し寄せる。
それでも銀ちゃんの私の名前を呼ぶ声がどこか安心させてくれる。
「神楽…」
「ぎん…ちゃ…」
無意識に擦り合わせていた私の足を銀ちゃんの長い指がそろりと撫でたかと思うと、あっという間に下着ごとパジャマのズボンを脱がされてしまった。
そのまま私の足をゆっくり開こうとするので焦って抵抗したけど、それは叶わなかった。