log

□Twitter log
2ページ/7ページ

 
No.11【誰にも渡さない】(原作)
 
「お前は俺のモンだ…!」
熱っぽい声音で低く囁かれたかと思うと、私の身体はあっという間に布団に組み敷かれた。
きっと銀ちゃんは勘違いしている。
私が銀ちゃん以外の人を好きになる訳なんてないのに。
だけど、気づいていてそれを口に出さずにいるのは私のエゴ。
だってホラ、こんなにも私を求めてる。




No.12【お預けなんて】(金魂)

「今日はダメヨ」
赤い唇に口付けようとすると、それは細い指先に遮られてしまった。
『…何で?』
声には出さず目だけで問うと、宥めるように髪を優しく撫でられた。
「明日早いから…だから今日は良い子にして眠るアル」
そう言ってすぐに寝息をたて始めた彼女は、俺の頭を抱えたまま。
コレ何ていう拷問?




No.13【遠い日の約束】(パラレル)

『おっきくなったらおよめさんにしてネ!』
『おー』
ふと、子どもの頃に交わした指切りを思い出した。
「…何笑ってんの?」
「んー?…内緒」
そう答えれば、後ろからギュウギュウ苦しいくらいに抱きしめられた。
拗ねてしまった旦那様に口付けを一つ。
絡め合った指に光るのは、あの日の二人の約束の証。




No.14【所有の証】(原作)

「…うぅっ、銀ちゃんのバカ…こんないっぱい…」
「服で隠れるからいいだろ」
「そうだけど…」
白い身体に散らばるいくつもの赤い跡。
自分のモノだという証を指で一つずつ辿っていく。
「…銀ちゃんばっかズルイ!」
頬を膨らませた神楽に勢いよく押し倒された。
「銀ちゃんだって私のモノなんだからネ?」




No.15【酔いつぶれた君と素面の僕】(パラレル・幼なじみ)

「…ぅ…んん…」
「………」
何だこの悩まし気な寝息は。
ってか、今日は俺の大学合格祝いじゃなかったっけ?
主役ほったらかしで早々に酔いつぶれるってどういうことよ?
なんて今さら文句を言っても仕方がない。
そんな自由なところにも惚れてんだから。
春からは同じ大学生。
もうガキだなんて言わせない。




No.16【あと5秒】(原作)

「…ん、っふ…ぎ、ちゃ…」
ふとしたきっかけで火がついた。
そろそろ新八が帰ってくる。
そう頭では分かっていても止めることなんて出来なかった。
「ん、かぐら…」
眩暈がしそうだ。
「ただいま帰りましたー」
不意に響くガラガラと戸が開く音と新八の声。
ビクリと跳ねた肩を抑えてもう一度深く口付けた。




No.17【幸福な朝】(原作・未来)

目を覚ますと銀ちゃんの顔が目の前にある。
一緒に寝るようになってもう随分経つのに、この瞬間だけは未だに少し慣れない。
口を開け涎を垂らしている銀ちゃんの寝顔を見つめる。
お世辞にも格好良いとは言えないけど、幸せそうに寝言で私の名前を呼ぶ銀ちゃんが堪らなく愛おしい。
「おはよう、銀ちゃん」




No.18【愛しい横顔】(3Z)

ジャンプを読んでる時。
仕事をしている時。
タバコを吸っている時。
頬杖をつきながらウトウトしている時。
それからーー私の隣りで笑っている時。こうやってすぐ傍で見つめていられるのは私だけの特権。
「…神楽ちゃん、あんまジーッと見ないでくれる?」
少し照れているその表情も、私だけが知っている。




No.19【自分だけ知ってればいい】(原作)

「銀ちゃん見て見て!」
弾んだ声に振り向けば、見慣れぬ丈の短いワンピースに身を包んだ神楽がいた。
「…何その服」
「へへ、可愛いデショ?姉御が買ってくれたネ!」
嬉しそうにクルクルと回る度に裾から覗く太腿は、眩しいくらいに白くて目が離せない。
「…その服着るの、家の中だけにしときなさいね」




No.20【未送信メール】(3Z)
『ゴメンネ』
『怒ってる?』
『別れたいなんて嘘』
送信ボタンを押す勇気がなくて、届くことのない言葉が一つ、また一つと増えていく。
『好き』
『会いたい』
伝わることのない想いでいっぱいになって思わず涙が零れた。
不意に響く玄関のチャイム。
同時に届いたのは銀ちゃんからのメール。
『会いにきたよ』
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ