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□アイウォンチュー!!
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「なァ、神楽…」

「ダメアル。」


こうしてにべもなく断られるのは一体これで何度目か。


俺の繊細なハートがまたグシャリと不吉な音を立てて崩れそうになった。


だけど、ここで引き下がる訳にはいかない。


「あ、あのさァ、神楽ちゃん?俺達もうすぐ結婚するんだよね?」

「そうアル。」

「夫婦になるんだよね、俺達。」

「ウン。でもまだ夫婦じゃないネ。」

「そ、そうなんだけど…でも結婚したら夫婦として一緒に暮らしてくワケだし、今から予行演習とかしといた方が良くね?」

「予行演習…アルか?」

お?

「そ、そうそうっ!やっぱ予行演習は必要だろ!?」

「ウーン…」

迷ってる迷ってる。

よし、もう一押しだ。

「確かにな、あのハゲの言うように清く正しいお付き合いっていうのも大事な事だ。けど、夫婦になっていきなり本番だと神楽も緊張すんだろ?」

「それは、そうだけど…」

「実は俺もそうだ。」

「銀ちゃんも?」

「ああ。だからな神楽…」

よし、イケる。

「今から俺と…」


ジリリリン


「…あ、電話アル。ちょっと待って。」

「チッ、せっかくいいとこだったのに誰だよ…」

「もしもし…あ、パピーアルか?」

「……げ。」

「銀ちゃん、パピーが代われって。何か"俺の第6感が働いた"とか訳分かんないこと言ってるネ。」

「…………。」





「チキショー!!チューくらいいいじゃねェかよォォォ!!」


(アイウォンチュー!!)
 

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