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□仲良く初詣
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「さっきは皆えらく熱心にお願いしてたアルナ。」

「ん?そりゃオメー、ちゃんと神様に銀さんの願い事聞いてもらわねェといけねェからな。」

「…フン、別に俺は神様なんてモン信じちゃいねェがな。」

「そう言うおんしが一番最後まで熱心に願っとったと思うがの?」

「黙れ、毛玉。」

「…っていうか、お賽銭たったの1円で願い事なんて図々しい奴らネ。」

「あ?学生の俺らには1円だって貴重だっつーの。」

「俺は2円出したぞ、リーダー!」

「…大して変わんねーヨ。で?皆何をそんな熱心にお願いしてたアルか?」

「そりゃ決まってんだろーが、もちろんお前の…」

「私の…?」


「「「「ファーストキス。」」」」


「…………。」

「…アンタら、新年早々揃いも揃って何てモン願ってんですか。」

「あん?新八、オメーいつ来たんだ?」

「いつ来たって…さっきからずっと一緒にいたでしょうが!」

「そうだっけ?」

「私、記憶にないネ。」

「ちょ、神楽ちゃんまで何言ってんの!?ずっと隣にいたじゃん!!」

「冗談アルヨ、冗談。」

「ハァ、まったく…それより銀さん達、さっきアレだけ熱心に願ってたのって…ほんとに神楽ちゃんのファーストキスが目的だったんですか?」

「当たり前だろーが。」

「もちろんじゃ。」

「それ以外他に何があんだよ。」

「うむ。」


(…この人達、目がマジなんだけど…)


「………か、神楽ちゃんはさっき何お願いしたの?」

「え、私アルか?内緒ネ。だってこういうのって人に話すと叶わなくなるって言うし。」


「「「「な、何ィィ!?」」」」


(……どんだけ必死なんだよ…)





「そもそも私のファーストキスって…何で初めてだって思うネ?もしかしたらもうあーんな事やこーんな事もしてるかもしれないアルヨ?」

「「「「あーんな事やこーんな事やそーんな事までェェェ!?」」」」

「…イヤ、そんな事まではしてないです。」

(今年もこのバカ4人組は健在だな…)


(仲良く初詣)
 

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