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No.31【見透かされてる】(パラレル・白夜叉×万事屋グラさん)
※ No.30のグラさん視点

顔を合わせる度に可愛くないことを言って逃げてしまう。
彼はいつだって私を真っ直ぐに見つめてくる。
この人は私の探している銀ちゃんじゃない。
そう分かっているのに惹かれてしまう。
それに気づかない振りをしている事さえ、きっと彼は気づいてる。
ああ、あの赤い瞳に射竦められると私は息も出来ない。




No.32【放課後の図書館】(3Z)

「銀ちゃん先生みっけ!」
図書室の隅っこの机に、ジャンプを顔に乗せて居眠りする先生を見つけた。
夕日で白衣は薄オレンジ色に染まっていて、髪もキラキラと輝いて見える。
思わず手を伸ばすと、そこへ触れる前に大きな手に捕まってしまった。
先生が笑う。
「お触りは禁止ですよ、お嬢さん?」
「…ケチ」




No.33【逃げるものは追うしかない】(原作)

触れたのはたった一瞬。
それでもその柔らかな唇の感触を俺に伝えるには充分だった。
離れていく唇を目で追うと、視線の先には耳まで真っ赤にして目を潤ませた彼女の顔があった。
だが、目が合うなり脱兎の如く逃げ出されてしまう。
その背に一言。
「覚悟しとけよ?」
そう、先に仕掛けたのはそっちの方だ。




No.34【禁句】(原作)

「お前…胸ないな…」
思わず口を衝いて出てしまった。
マズイと思った時には後の祭り。
一切の弁明や謝罪をする間もなくボコボコにされた。
これは俺が悪い。
ウン、反省してる。
でもこのあとの神楽の言葉で何もかも頭から吹っ飛んだ。
「そんなに小さいのが不満なら…銀ちゃんが責任持ってデカくしろヨ!」




No.35【シャッターチャンス】(原作・未来)

買い物から帰ると、銀ちゃんと銀楽が親子仲良く昼寝をしていた。
同じ顔した二人が同じようにヨダレを垂らして同じ格好で眠っている。
吹き出しそうになるのを堪えてケータイのカメラでパシャリ。
一瞬起きちゃうかなと思ったけれど、二人は揃って寝返りを打っただけだった。
…ウン、コレ待ち受けにしよ。




No.36【知らないくせに】(3Z)

「銀ちゃ…先生には関係ないアル」
唇を噛んで泣きそうになるのを必死で堪えていると、そっと腕を引かれて抱きしめられた。
タバコの匂いに混じって甘い匂いがフワリと鼻を掠める。
涙が零れるのを抑えられなかった。
「目の前で泣いてんのにほっとけるか」
誰のせいでーー誰を想って泣いてると思ってんだ。




No.37【期待したのに】(原作)

「…一緒に寝ても、いい…?」
遠慮がちに僅かに開かれた襖。
薄暗闇の向こう、消え入りそうな声はどこか恥ずかしがっているようで。
まさかコレは。
「…ああ」
知らず鼓動が速くなる。
小さな身体が布団の中に入ってきて向かい合う。
キスしようと顔を寄せたら。
「おやすみ」
キッパリそう言われてしまった。




No.38【おるすばん】(原作・ちび神楽)

「イヤアル!いっしょにいく!!」
「我儘言うなよ。さっきちゃんと留守番するって約束したろ」
「だってェ…」
大きな目いっぱいに涙を溜め、チャイナ服の裾をギュッと握りしめるその姿に、思わずやっぱり連れて行こうかなんて考えてしまう。
「…僕に甘やかすなって言ったの誰でしたっけ?」
「うるせェ」




No.39【「ばーか」】(パラレル・学生)

「お前さァ、俺のコト好きだろ?」
少し先を歩く銀ちゃんが、腹立つくらいにニヤニヤしながら振り返った。
「はっ!?な、何言ってるネ!!思い上がりもいいとこアル!」
「ンな顔で言われても説得力ねェよ、ばーか」
何もかも見透かされていて悔しい。
それならいっそ。
「…好きじゃなくて大好きネ、バカ」




No.40【どうしようもないくらい】(パラレル・白夜叉×万事屋グラさん)

「名前、何てェの?」
「は?」
「アンタは俺の事知ってんのに、俺は未だにアンタの名前も知らねェんだけど」
不満げに眉間にシワを寄せ頭を掻く。
そんな些細な仕種でさえあの人の面影と重なり、その度に堪らなくなる。
本当は今すぐにでもその声で名前を呼んでほしい。
だけど。
「…知る必要なんてないわ」
  
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