log

□Twitter log
3ページ/7ページ

  
No.21【いじわるしないで】(原作)

「…銀ちゃん」
「んー?何?」
…分かってるクセに。
わざとらしく何?だなんてドSはほんとタチが悪い。
少しは屈んでくれたっていいのに。
この身長差が恨めしい。
大体、自分でそういう雰囲気にしておいて後は放置プレイかコノヤロー。
「…もういい」
「何だよ、もう終わり?」
ああ、なんて楽しそうな顔。




No.22【目線の先には】(3Z)

試験終了まであと5分。
解答の見直しも終わりふと顔を上げて教卓の方を見てみると、珍しく先生はジャンプも読まずに頬杖をついてある方向をジッと見つめていた。
今あの人の目に映っているのはきっと彼女ただ一人。
(あんな優しい顔できるんだ…)
何だかコッチが恥ずかしくなって僕はそっと目を伏せた。




No.23【そのままの君でいいよ】(原作)

「…神楽ちゃん、あのさ…」
「もう少しで終わるから待っててネ、銀ちゃん!」
「あ、ああ…」
手鏡を片手にいそいそと化粧をするその姿はやはり年頃の女の子。
なんせ今日は初デート。
女子なら身支度に気合いを入れて当然だ。
でも一つ、これだけはどうしても言わせてほしい。
「…顔、塗りすぎじゃね?」




No.24【火照った頬】(3Z)

冷たい指先とは反対に、頬に触れた唇は熱かった。
「…今はまだコレで我慢な?」
離れていく唇を無意識に目で追うと、先生はニヤリと笑ってそう言った。
そんな大人の余裕が悔しくて、油断してる先生の頬に私も唇を押し当てるように口付けて教室を飛び出した。
ああ、明日どんな顔して会えばいいんだろう。




No.25【効果的な口説き方】(パラレル)

『好きだよ』
『可愛いね』
ありきたりな台詞じゃ落ちないのは百も承知。
それでも懲りずに毎日俺は愛を囁く。
「…なァ神楽ちゃん、いい加減俺に落ちてくんない?」
「落ちる要素がどこにもないのに?それは無理な話ネ」
ああ、なんて厳しい。
「…でもそんなツレないとこも好きだ」
「ふふっ、物好きな奴ネ」




No.26【ラブ☆ハプニング】(原作)

(こんな事ってマジであるんだな…)
最初に頭に浮かんだのはそんな他人事のような感想。
掌に伝わる柔らかくて暖かな感触。
ちょうど俺の手に収まるサイズの胸。
「…ん、胸?」
そこでようやく今の自分の状況を再確認。
浸ってる場合じゃない。
目の前の少女の顔がさっと赤く染まった。
…ああ、俺終わった。




No.27【仲直り】(3Z)

「ごめんネ、先生…」
背中越しに聞こえるくぐもった声。
「…まだ怒ってる?」
「いや」
これは嘘じゃない。
だけど。
「じゃあこっち見てヨ」
さっきまでの大人気ない自分が恥ずかしくて正直居た堪れない。
自分の生徒にまで嫉妬するなんて。
返事の代わりに腰に回された小さな手に自分のを重ねて指を絡めた。




No.28【告白練習】(パラレル・学生)

「す、好きです…!」
顔を真っ赤にして彼女は言った。
目元を少し潤ませたその表情が堪らない。
残念な事にそれは俺に向けてのものじゃないが。
「…良いんじゃね」
何が悲しくて好きな女の告白の練習台なんかに。
「…ほんと?」
ヤベ、泣きそう。
「じゃあ銀ちゃん、今から本番だから聞いててネ」
「…え?」




No.29【ほら、おいで】(原作)

真夜中、襖の向こうに一つの気配を感じて目を覚ました。
だが、気配の主は一向に声をかけてくる様子も、そこから離れる様子もない。
「神楽…」
仕方ないので名前を呼ぶと、思った通りすぐに襖が開く。
「ぎんちゃん…」
今にも泣きそうな声音に、俺はいつものように身体を少し横にずらして布団を捲った。




No.30【素直になれよ】(パラレル・白夜叉×万事屋グラさん)

『ハァ?勘違いしないでよね!』
『アンタに会いに来たんじゃないんだから!』
顔を合わせばいつもそんな捨て台詞を残して去って行く後ろ姿。
風に靡く長い髪から覗くのは真っ赤になった耳。
そう何度も偶然に出会う訳ないだろ。
誰がわざわざ好き好んでこんな所まで来るかよ。
いい加減認めろよバカヤロー。
  
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ