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□ぎんかぐ de あいうえお
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【ま】 満更でもない


「パピー、この人が今お付き合いしてる銀ちゃんネ。」

「どうも〜、坂田銀時です。神楽とは結婚を前提に付き合ってます。なァ?」

「ウ、ウン。」

(銀ちゃんめんどくさがってたクセに…ノリノリじゃねェかヨ。)

「結婚を前提にだァ?オイ神楽ちゃん、こんなチャラついた奴お父さんは認めんぞ!」

「落ち着いて下さいよ、お義父さん。認めないって言われてもねェ、俺ら別れる気なんて毛頭ないんで。なっ、神楽?」

「そ、そうネ。だからお見合いなんてお断りアル!」

(う、わ…ちょっと銀ちゃん近すぎないアルか?ってか、さっきから何かドキドキするネ…!)



『お願い!1日だけでいいから私の恋人になってヨ!でないとパピーに無理矢理お見合いさせられるアル!こんなコト頼めるの銀ちゃんしかいないし…』

『チッ、しょうがねェな……その代わり今度パフェ奢れよ。』


(脱"良いお友達"のチャンス)






【み】 密会


「あっ、坂田銀時!!」

「…ちょ、そんなでかい声でフルネーム呼ばないで下さいよ、部長!…で、何か用スか?」

「頼んでた資料は?まだ出来ないアルか?」

「俺を誰だと思ってんスか。あなたの優秀で可愛い部下ですよ?ンなのとっくに出来上がってますって、ホラ。」

「…私の優秀な部下なら、出来上がり次第すぐに持ってこいって言ったの忘れるハズないんだけどナ。」

「…ア、アハハハ…」

「ったく……まぁ、いいネ。とにかくコレ、ありがとナ。あとそれから…」

「?」

コソッ
「後で第2会議室に来るヨロシ。」

「………了解ッス。」



「神楽…」

「あ…ちょっ、離すネ!会社でこんなっ…」

「んー?でも誘ったのは神楽部長ですよ?」

「わ、私は別にこーいうコトするつもりで言ったんじゃ…!ただちょっと話とかできたらなって…」

「ハイハイ、分かってますって。ちょっとからかっただけッス。あー…でも、何かやっぱり我慢できそうにないんで…」

「な、何アルか…?」

「声、抑えて下さいね?」

「……っ…」



「クス…部長、顔真っ赤だよ?可愛い。」

「…2人きりの時はちゃんと名前で呼んでヨ、銀ちゃん。」

「ん…ゴメン、神楽。」


(秘密の会議室)






【む】 昔話


「――ってことがあってな…」

「へェ…俺、全然記憶にねェや。」

「まぁ、銀楽はまだ3才くらいだったから覚えてないのも無理ないネ。」

「ああ。でもこの後お前、大きくなったら神楽と結婚するんだっつって駄々こねてよォ…そりゃ宥めんのスゲェ大変だったんだぜ?」

「…え、マジでか。」

「ってか、それは銀ちゃんが"かーちゃんはとーちゃんと結婚してるからダメだ"なんて3才児相手に大人げないコト言ったからダロ。」

「事実じゃねェか。神楽ちゃんは銀さんのモンだしィ?」

「ちょっ…銀ちゃん、さっきからひっつきすぎアル…!」

「何今さら照れてんの?別に良いじゃねェか、減るモンじゃねェし。」

「……ハァ、いい年して子供の前でイチャつかないでくんない?……ったく。じゃあこの写真は?」

「ん?ああ、コレはお前と神楽が――」



「…ん?アレ、何か間に封筒が挟まってる。」

「……げ。ヤベ、それは…!」

「コレって……フーン、私に内緒でへそくりなんかしてたアルか。でも自分で隠した場所忘れるなんてやっぱ銀ちゃんはマダオアル。」

「イ…イヤ、違うんだ!その金は…」

「よし、銀楽!今日はこのお金で焼肉食べ放題アルヨ!」

「やりィ!!」

「ちょっと待ってェェェ!!」


(坂田家のアルバム)






【め】 面と向かって


「俺のとこに嫁に来い。」


「結婚してくれ。」


「毎日お前の作った卵かけご飯を食いたい。」


「俺と一緒の墓に入ってくれ。」



「……ちょっと銀さん、定春に向かって言ってもしょうがないでしょ。こっちですよ、こっち。まったく……何の為に僕がわざわざ神楽ちゃんの写真引き伸ばしてお面作ったと思ってんスか。」

「…………。」

「セリフがいくら良くても、ちゃんと神楽ちゃんの顔見て言えなきゃ意味ないんですからね!」

「ワンッ!」

「…………おう。」



「ハイ、じゃあもう一回やりますよ。今度はちゃんと神楽ちゃんの顔見て下さいよ?」

「あ、ああ。………か、神楽…!その、俺と…け、けっ…!…っうがァァ!やっぱダメだァァァ!!」

「ちょっ、銀さんんんん!?」


(プロポーズ練習)






【も】 モテモテ


「オイ神楽、帰んぞ。」

「あっ、ウン!ちょっと待って、銀ちゃん!」

「…お前、その荷物どうしたの?朝はそんなの持ってなかっただろ。」

「ん、コレ?先輩達に貰ったお菓子アル。調理実習で余ったからってわざわざ私のクラスまで持ってきてくれたネ。あと甘いの好きじゃないって先輩からも貰ったりして…気づいたらこんなにいっぱいになっちゃったアル。」

「ふーん、こんなにも余りがねェ……なァ、その先輩達ってのは男?」

「え、ウン。でも半分は女の先輩アルヨ。」

「…ふーん。」

「それがどうかしたアルか?」

「……イヤ、別に。」

「?」



「なァ、神楽。それ甘いモンだろ?全部俺にくんねェ?腹減ってんだよ。」

「ええっ!?全部!?イヤアル!」

「…頼むよ。今度何かお前の好きなモン奢ってやっから、な?」

「…何でもいいアルか?」

「ああ。」

「…ハァ、しょうがないアルナ。じゃあ、コレ全部あげるヨ。」

「ん、サンキュ。」


(ライバルに男も女も関係ない)

  
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