log
□ぎんかぐ ｄｅ あいうえお
6ﾍﾟｰｼﾞ/10ﾍﾟｰｼﾞ
【な】 何でも
｢なァ、神楽｡｣
｢何アルか？｣
｢膝枕してくんね？｣
｢いいヨ、はいじゃあココ｡｣
｢ん｡｣
｢………｡｣
｢………｡｣
｢…どこ触ってるネ、銀ちゃん｡｣
｢イダダダッ！？ギブギブッ！！｣
｢…ったく、油断もスキもないアル｡｣
｢いってェ……んだよ、ケツ触るくらい別にいいだろうが。大体お前が"今日一日は銀ちゃんのお願い何でも聞いてア・ゲ・ル(はぁと)"って言うからだな…｣
｢そんな風には言ってないネ｡｣
｢でも言ったじゃねェか｡｣
｢だってそれは、最近銀ちゃん毎日仕事頑張ってて疲れてるだろうから、何かしてあげられないかなって思って…｣
｢じゃあ、今晩俺と一緒に風呂…｣
｢ダメアル｡｣
｢即答かよ！！｣
｢何でもって言ったけど、そーいうエッチなのはダメアル｡｣
｢ただ風呂入るっつっただけじゃねェか。…え、何？神楽ちゃんもしかして、俺と風呂入るって…そーいうコト想像しちゃった？｣
｢え、ちがっ…！｣
｢オイオイ、顔真っ赤じゃねェか。ひょっとして図星だった？神楽ちゃんのエッチ〜｣
｢なっ…ち、ちがうモン！銀ちゃんのバカァ！！｣
｢ウゴォッ！？｣
｢イテテテ…ったく、お前急に立つなよ。コレ、たんこぶできたんじゃね？｣
｢だって銀ちゃんが…！｣
｢あー、からかって悪かったよ。じゃあさ神楽…｣
｢……？｣
｢頭撫でてくんねェ？銀さんのお願い｡｣
｢…まかせるネ｡｣
(リア充どもの休日)
【に】 にくきゅう
｢たでーまァ、銀さんが帰ったぞー｡｣
『――――…』
｢ん、誰か来てんのか？｣
『――――…』
(…この声ヅラか？アイツまた来てんのかよ。相手すんの面倒くせェしもっかい出かけるか｡)
『―――…ない…―！』
『俺―――触らせてくれ、リーダー！』
｢……ん？｣
『いいアル――ホラ、――…触るヨロシ｡』
｢え、ちょっ…アイツら一体何やって…｣
『おおっ、――…感触！』
『―…気持ちいい――』
｢！？｣
ダダダダダッ スパンッ
｢テメエらァァァ！！何やってんだァァ！！？｣
｢あ、おかえり銀ちゃん｡｣
｢帰ってくるなり騒々しいぞ、銀時｡｣
｢………え？｣
真相
『んー、この感触たまらないアルゥ！』
『俺にもぜひ定春殿の肉球に触らせてくれ、リーダー！』
『いいアルヨ。ホラ、お前はこっちを触るヨロシ｡』
『おおっ、何と素晴らしい感触！』
『ナ？気持ちいいダロ？』
(早とちり)
【ぬ】 ヌード
｢何だよ神楽、こんなとこ呼び出して｡｣
｢うん、あのネ…銀ちゃんにお願いがあるんだけど…｣
｢何？金ならねェぞ｡｣
｢ちがうヨ。あの、あのネ…｣
(え、何？コイツ何でモジモジしてんの？何でちょっと顔赤いの？)
｢銀ちゃん…裸になってほしいネ｡｣
｢！？｣
｢ダメ？｣
｢えっ、ダメっつーか…イヤ、え？裸？神楽ちゃんどーいうこと？｣
｢そんなの…言わなくても分かるダロ？｣
(ええええっ！？何で目ェ逸らすの！？えっ？やっぱそーいうお誘いってコトなの！？)
｢銀ちゃん、お願いアル……服、早く脱いで？｣
｢オッケェェイ！！我が命にかえてもォォォ！！！｣
バサッ
｢神楽ちゃーん、銀さんの準備できた？｣
｢……え？｣
｢うん、ばっちりネ｡｣
｢…オイ神楽、コイツらゾロゾロと一体何なん……ハッ！もしかしてお前、公開プレイしたいってんじゃ…｣
｢は？何訳の分からないこと言ってるネ｡｣
｢え……｣
｢いやァ、銀さんが協力してくれてほんと僕ら助かりますよ｡｣
｢…………｡｣
｢ちゃんとバイト代は僕ら皆で出しあって払いますからね｡｣
｢ホラ、銀ちゃん早くそこの真ん中に立つアル｡｣
｢………なァ、神楽。お前のお願いってもしかして…｣
｢え？ヌードモデルに決まってるダロ｡｣
｢…………｡｣
｢ちくしょおォォォ！！裸になってくれってこーいう事だったのかよ！思わせ振りな言い方しやがって！！｣
｢あ、ちょっ、銀ちゃん！動かないでってばァ！！｣
(美大生)
【ね】 寝顔
あー、ほんと可愛いネ。
思わずチューしたくなっちゃうアル。
どんだけ見てても飽きないし。
顔はそっくりなのに、ほんと何でこんなに可愛いんだろ。
月とすっぽんっていうのは正にこのことアルナ、ウン。
｢…オイ、テメェ。全部声に出てんぞコラ｡｣
｢…アレ？起きてたアルか｡｣
｢ところで神楽ちゃん、銀さんの寝顔にはチューしたくならない？｣
｢まったく｡｣
｢…………｡｣
(親バカ？上等だコノヤロー)
【の】 ノック
｢オイ、神楽…｣
｢ちょ、銀ちゃんっ！！ノックもしないで開けないでヨ！着替え中アル！｣
｢あ？何今さら下着姿くらいで恥ずかしがってんだよ。もっと恥ずかしいカッコ銀さんの前でしてるクセに。昨日だってお前"恥ずかしいアル"って言いながら足…ウグォ！！｣
｢そ、そういうコト言ってんじゃないアル！銀ちゃんのバカァ！｣
｢…でケンカしたんですか？それは明らかに銀さんが悪いですよ｡｣
｢…………｡｣
｢いくら恋人同士だからって、無遠慮に女の子の部屋を開けちゃダメでしょ｡｣
｢…………｡｣
｢銀さんってほんとデリカシーないですよね。そんなんじゃその内神楽ちゃんに嫌われますよ｡｣
｢…………｡｣
｢親しき仲にも礼儀あり、ですよ。いい年してそんな事も分からないなんて…まるでダメな大人、略してマダオですね｡｣
｢…………なァ、頼むからそれくらいにしてくんない？何かもう泣きそうなんだけど…｣
｢いいですか？次からはちゃんとノックして神楽ちゃんに断りを入れてから開けるようにして下さいよ｡｣
｢………ウン。でも、お前も次からは銀さんの心のドア優しくノックしてね……銀さん、ガラスのハートだから｡｣
(ノックアウト)