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□ぎんかぐ de あいうえお
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【さ】 誘ってるの?


「…神楽ちゃん。」

「何アルか?」

「いくら家の中だからって、そのカッコはどうかと思うんだけど…」

「だって風呂でのぼせちゃって暑いんだモン。」

「イヤッ、でもお前…いくら何でも下着だけって!」

(目のやり場が…)

「キャミソール着てるし別に大丈夫アル。」

(俺が大丈夫じゃねェんだよ!襲うぞコノヤロー!!)

「それに銀ちゃんだってしょっちゅう風呂上がりにパンイチでウロウロしてるネ。」

「イヤ、確かにそうだけど、男のパンイチと一緒にすんじゃねェよ。いいからとっとと服着ろよ。」

「…やっぱり銀ちゃんは私のこんなカッコ見ても嬉しくも何とも思わないアルか…。」

「……は?」

「やっぱり今の私じゃ銀ちゃんをムラムラさせられないアルか…。」

「え?ちょっ、え?今何て…」

「…やっぱりまだ早すぎたアルナ。」

(え、早すぎって何が?え?まさか…)

「な、なァ、かぐ…」

「ゴメンネ、銀ちゃん。私なんか焦ってたみたいネ。」

「オ、オイ…」

「もう寝るアル。おやすみヨ。」

「……………オ、オヤスミ。」



「せっかくのチャンスがァァ!俺のバカヤロォォォ!!」


(誘ってたの!?)






【し】 シスターコンプレックス2


「…はぁ?好きなオンナのタイプ?」

「そうですよ。銀さんけっこうモテるのに彼女作ろうとしないし、もしかしてこうと決めた理想の女性のタイプとかあるのかなって。」

「理想のタイプねェ…」

「ホラ、例えば黒髪でポニーテールが似合ってて、ちょっと気が強いとこもあるけど、とても面倒見が良くて優しい人とか…」

「……お前、それ誰のこと言ってんの?」

「えっ、イヤ、あくまで例えばの話ですよ、例えばの。銀さんほんとにそういうのないんですか?」

「別に特にこだわりはねェな。まぁ強いて言うなら、背ェ低くて色白でおだんご頭で、案外嗜好は地味なとことか…あと毒舌だけどたまにスゲー可愛いコト言うとことか。あー、それから…」

「…………。」



「…ねェ、銀さん。それ誰のこと言ってんスか?」

「あ?…別に。強いて言うならこういうのが良いかなってだけだよ。特にこだわりはねェ…」

「銀時、リーダーが呼んでるぞ。入口のとこ。」

「神楽!」 ガタッ

(動き早っ!!あのいっつもダラけた銀さんが…!)

『どうした神楽?何か用か?』

「…プッ、銀さん何か尻尾振って喜んでる犬みたい。」


(あの子以上なんて)






【す】 素足


「何アルか?さっきから人のことチラチラ見て。何か言いたいことでもあるアルか?」

「べ、別に見てねェし。気のせいじゃね?俺は今ホラ見ての通り採点で忙しいの。」

「そうかなー…何か時々視線みたいなの感じるような…」

(ギクッ)

「と、ところで神楽、何で今日はスカートの下にジャージはいてねェの?珍しいよな。」

「え?別にただ何となくアル。」

「…フーン、ソウナンダ。」



(ヤベーよ、いつもジャージで見慣れてたから何か神楽の方見れねェよ。でもやっぱ気になってつい見ちまうじゃねェか。ヤベーよ、何であんな白いんだよ…!)


(目の毒です)






【せ】 成長するもん


「ぎんちゃん、あのネ…」

「ん?」

「ぶらじゃーかって!」

「ぶっ…!?ちょっ、突然何言い出すの神楽ちゃん!?」

「だって、れでぃはみんなつけてるんデショ?私もつけたいネ。」

「…ったく、今度は何に影響されたんだか。神楽、お前にはまだまだ早い。」

「そんなことないモン!今はぺちゃんこだけど、すぐにぼいんぼいんになるんだモン!あと10回くらいねたら私のおっぱいも…」

「なるかァァァ!!幼稚園児でボインって怖すぎるわ!オメーはこの先少なくとも10年はぺっちゃんこのままだから、余計なこと考えなくていいの!諦めなさい!」

「イヤアル!ぼいんぼいんになるんだモン!ぶらじゃあー!!」



「もういいネ。ぎんちゃんはおんな心をわかってないアル。」

「…そりゃどーもすいませんね。」

「こうなったらヅラたちにぶらじゃーかってもらうアル!」

「…頼むからそれだけは止めなさい。」


(お年頃なんです)






【そ】 揃いも揃って


「か、神楽、銀楽。暗いし危ねェから手ェ繋ぐか?」

「そ、そうだな。安心しろよ母ちゃん、何が出てきても俺が守ってやるからな。」

「頼もしいじゃねェか、銀楽。よし、じゃあ先頭はお前に任せる。」

「は?何言ってんだよ!こういうのはフツー年長者が先に行くもんだろ!?」

「ばっかお前、年寄りは労れっつー言葉知らねェの?」

「普段年寄り扱いすんなって言うクセに、こんな時だけ年寄りぶってんじゃねェよ!」

「…ていうか、2人共いい加減気づけヨ。」

「「え?」」

「3人共手ェ繋いでしまってるから、全く先に進めないネ。何コレ?何かの儀式?」

「「……あ。」」



「…銀楽、お前そっちの手離したら?」

「そっちこそ母ちゃんの手離せよ。」

「俺は端っこはヤなんだよ!両方共誰かと繋いでないとダメなんだよ!」

「俺だってそうだよ!」

「…じゃあ、2人で両手繋いどけばいいネ。私はもう先に行くアル。」

「「置いてかないでェェェ!!」」


(坂田親子とお化け屋敷)

 
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