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□Whitest... 3
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「くそっ!!」
「…アスベルっ!!」

走り出そうと立ち上がれば、座ったままのシェリアに腕を捕まれた。

「…どこ行くの?」
「どこって、」
「…ソフィのところ?」

悲しげに俯きながら吐き出された言葉は震えていた。

「…シェリア、ごめん」
「アスベル…」
「ごめん、俺っ、」

シェリアとは付き合えない、としっかりと彼女の方を向いて言えば、やっぱり、というような顔で笑いながらアスベルに背を向けた。

「…私、知ってたのよ」
「えっ?」

あなたはいつもソフィしか見ていない。

「シェリア…」
「だって、普通、彼女の前で他の女の子の話なんてしないもの」
「ごめ…」
「謝らないで」

なんだか惨めな気分になるから、と言いながら、シェリアは大きく息を吸った。

「…早く行きなさいよ」
「シェリア」
「短い間だったけど、あなたの彼女でいれてよかったわ」

さっさと行きなさい、といつものような、幼なじみとして、精一杯の強がりを見せる。

「…ありがとう」

それだけ言い残して、アスベルはシェリアの手を離し、真っ直ぐに駆け出した。

「…ばか、」

そう小さく呟いて、先程まで座っていたベンチにゆっくりと腰を降ろす。
そして、小さく息を吐き出せば、それと一緒に波だがこぼれ落ちた…。





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