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□Whitest... 3
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12月24日。
世間一般で言うクリスマスイヴというやつだ。

「アスベル!!」

おーい、と手を振りながらシェリアは公園の噴水の前で座っているアスベルの元に走る。

「待った?」
「うんん、大丈夫だよ」
「よかった」

それじゃ行こうか、と言って控え目にお互いの手を差し出した。



「どこ行くか決まってる?」

街を歩きながらシェリアはアスベルに尋ねた。

「…とりあえず、前にシェリアが行きたがってた雑貨屋」
「あっ、あそこね」

覚えててくれたのね、と微笑んだシェリアに少しだけ、ドキリとした。

(…俺は、)

しかし、それは恋情というような甘いようなものではなく、傷のような痛みと薬のような苦味だった。

「…でね、って、アスベル!!」
「…あっ、どうした?」

ハッとして横を見てみれば腰に手を当てて怒るシェリア。

「話、聞いてた?」
「…ごめん、」

申し訳なさそうに謝れば、大きな溜息を吐きながら、気をつけてよね、と言われる。

「あっ、」

着いたみたいね、と言ってシェリアは目の前の雑貨屋に入っていく。
助かった、というのも変な感じだが、今のアスベルにはちょうどいいものだった。






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