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□おそろい
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「…おそろい」
「えっ?」

一緒にお茶をしていたソフィが急に発した一つの単語。

「パスカルのその指輪、教官とおそろい」
「あっ、これね」

彼女が言うのはソフィの力が使えるようになる指輪の事だろう。
世界の危機が去った今は外してしまっても構わないのに、パスカルもマリクも未だに付けているのだ。

「この指輪がどったの?」
「…うんん、何でもない」

そう言って、ソフィは残っていたハーブティーを飲み干して、マグカップをテーブルに置いた。















おそろい







「…っん〜、」

はぁ、と息を吐きだしてアスベルは伸びをする。

−コンコン、

「アスベル?」

すると、控え目なノックの後に、ひょっこりとソフィが顔を覗かせた。

「ソフィ、どうかしたか?」

そう言って彼女の方を見れば、別に、と言いつつもじーっとアスベルを見ながら、彼に近寄った。

「…ソ、ソフィ、」

二人の距離はゼロセンチと言っても言いほど近くて、ソフィがアスベルの服を掴んで彼の顔を見上げている感じだった。

「おそろい」
「…えっ?」

いきなり発せられた彼女の言葉にアスベルは疑問符を浮かべた。






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