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□だから
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「…ううん、お母さんがビジネスホテルの予約とってくれるって言ってたんだけど、いなくなっちゃって…」

沈黙がながれる。しゅごキャラたちも、探しに出かけてまだ帰ってきていない。

「…そう。でも何故イクトは急にいなくなったのかしら…」
うたうが疑問を口にした瞬間、あむの肩がピクリと揺れた。

「あむ、何か心当たりあるのね!?」
勢いよく両肩を掴む。そして、あむの言葉を待つがなかなか出てこない。


「…だって、イクトがッ…唯世くんに、ヒドいこと、言うんだもん」
あむがぽつりぽつりと打ち明ける。あまりにも断片的で、うたうには少ししか理解出来なかったが、おおよその雰囲気はわかった。


「…今では何か理由があったんだろうって思える。でも、あの時は…っ」

ただ、唯世くんの傷ついた顔がショックで…
何でわざわざ彼を傷つけるのって


感情のままにイクトに怒鳴ってしまった。

―…あんたなんか、もう、顔もみたくないっ!もう…どこにでもいっちゃえ!!

今思い直せば、結構キツい言い方をしてしまったと思う。

でも、本当に傷ついた。イクトだからこそ余計に傷が深くて、反動で言ってしまった。



考え込んでいると、「あむ!」とうたうの声が聞こえてきた。
気付いて、あむは慌ててそちらのほうを向く。

「…もう、いいわよ」
うたうは、ふぅと息をはく。
「状況はよくわからないけど、イクトのこと、反省してるみたいだから。」


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