誓った僕ら
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楓「………あーあー」
ま「……………………ι」
楓「<そこの貴方〜、無駄な抵抗はやめて今すぐ壁から降りてきなさ〜い>」
拡声器を持ちながら楓はめんどくさそうに言った。
?「うるせー!!!俺にかまうんじゃネェよ!!!」
半泣きの状態で男子は叫んだ。
楓「<君、此処学校だよ?自殺をする場所じゃないんだから…>」
?「黙れ!!死なせろよ!!静かに死にてぇんだ!俺は」
楓「<でも君、落ちようとした瞬間必死に壁に捕まろうとしてたじゃん、…実際今そうだし>」
?「お………お前らに何が分かる!」
え?何してるんだって?
そんなの見て分かるじゃないですか、
自殺願望者を助けようとしてるんですよ。
今、未遂になってますけどね。
ま「楓ちゃん、そろそろ拡声器やめない?」
楓「<だって、これじゃなきゃ相手に伝わらないじゃない>」
ま「…………周り、人集まってきてますよ」
これじゃあ、穏便に静かに仕事が終わらないじゃないですか。
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