誓った僕ら

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一人で考え事をしていると、向こうから一人誰かがやってきた。

5分前…ってとこか。


やってきたのは…



「あっ………悠太」


一番嫌がってた柳原悠太。
5分前に来るなんて…



「早いね…まだ、5分前だよ?」


「…あぁ…暇だったから。」


一言言った後、悠太はポケットから小銭をだし、ベンチのすぐ隣にある自動販売機で飲み物を買った。

ガタンッと音を立て、飲み物が出てきた。

カチッと音がして、それを一気に飲み干した。





「……………………」



朱里は唖然と見つめた。



「………何?」


「………………………はっ…!……なっなんでもないよ!…あ…あははは!」


「……(何かあるだろ…)」


ごまかしたが、当然見破られた。心の中で

あっ、また無意識に!?
心を読んでしまった。



「……………………」


朱里は顔を赤くしながら、下を向き、勢いよく立ち上がった。

悠太の近くにある自動販売機のところへ行き、ジュースを買った。
そして、一気に飲み干す。



悠太は唖然と…朱里を見た。




「(み……見るなぁあああああああ!!)」


飲み干した後、はーっとため息をつき。
缶をゴミ箱に捨てた。

炭酸だったせいか…正直きつい。


うえっ






「…………朱里ってすごいな…」


「何が?」


「炭酸………一気に飲み干すとか…(ありえない…)」



聞こえてますううう!!


心の声が大きいよ……

すこし虚しくなってきたよ…



へっ!どうせ、私はありえませんよおお!!



涙目になりながら。恥ずかしい。
















「…………………………っふ…」


微かに笑い声がした。
うん、間違いなく悠太だ。
何よ!っと言わんばかりの勢いで悠太のほうを見ると…



「…ははっ……アンタって面白いな…」



そう笑われた。









あぁ……
ダメだ。

こんな…





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