誓った僕ら
□2
2ﾍﾟｰｼﾞ/9ﾍﾟｰｼﾞ
男子生徒が、手を振り上げた瞬間。
近くにあったイスが、殴りかかろうとした男子に激突した。
ﾄﾞｻｯｯｯ
鈍い音とともに、彼は壁にたたきつけられた。頭からは、血がすぅっと出始めた。
それにキレたのか、ゆっくりと立ち上がった。…いまさら言うのもなんだが、彼は三年生だった。
なのに、二年生に攻撃された上に、怪我させられた。
周りでは、クスクスと笑っている。
そんなことに、耐えれるはずもなく…
彼は、右手を前に差し出した。
相手の顔は、ひどく歪んだ。
「…っっおい、ちょっと待てよ。そんな事したら……おいっ!!!」
彼の態度は、一気に変わった。
その瞬間、………彼は相手をひどく睨みつけ、一気に手を握り締めた。
"あぁ…死ぬんだ"
そう思った。
誰もが…。
→