Main(言の葉)

□UNCHANCE
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UNCHANCE




埋もれる真実 もう遅いと気がついた朝
長い指先が撫でる夢を僕は見た気がした

あの風が見せる嘘つきの言葉を信じきった夜
全てに勝てるような気さえしていたのに
街角 偽ったような青い空が忙しさに霞む
残した朝食 なんだか笑えない僕
灰皿に小さな溜息 ぼんやりと向けた君への想い

あの時肌に感じた冷たさはきっと 君と僕の不釣り合い
繋げた言葉は虚しく 君にたどり着く前に偶然のように
手放すことの出来ない風景 君が空気の上を踊る
さよなら 僕にゆっくりと打ち付けた真実 やっぱり笑えない
散り散りになった想いのかけらを静かに抱いた昨日
明日 また新しい風に吹かれながら後ろを振り返る

お揃いのキーホルダー お揃いのマグカップ
お揃いのブレスレット お揃いの合い鍵
部屋を見渡せば目につくのは君との日々の印
季節が君に流し込んだ風の意地悪 あの頃が嘘のように

飛べる気がした 見慣れた本当の価値
伏せた写真立て なにもかもなくなればいい
二人で選んだ答えが間違っていたとしても 僕は
君が好きだった景色をもう一度見て 気づかなかった
次のチャンスが微笑むんだと思い込んでいた

あの時肌に感じた冷たさはきっと 君と僕の不釣り合い
繋げた言葉は虚しく 君にたどり着く前に偶然に 落ちる
埋もれる真実 もう遅いと気がついた朝
長い指先が撫でるはかない夢を僕は見た気がした

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