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□お別れの沈黙
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お別れの沈黙




いつからか暗黙のそれで
僕らには普通だった筈の決まり事
なのに最近違いを覚えたのは
暗黙のそれが苦しくなったからだって
そう呟いた

冷えた部屋に響く秒針
部屋の隅から聴こえる音楽と
耳に入ったどしゃぶりの雨音

半開きのカーテンから覗くのは
こんな季節には当たり前のネオン
冬の夜は街を静かに観てるんだ

そして僕はと言えばこの部屋の隅で
ただ時間が過ぎるのを膝を抱えて待った
キミの事を考えてる

いつからか決まってて
僕らには当たり前だった筈の事柄
なのに近頃耐えられないのは
当たり前が嫌になったからだって
そう思った

ただ伝えたい言葉(おもい)
伝わってようがなかろうが
好きだって何度も何度も何度も
それはきっと僕を落ち着かせたいから
好きだって煩いくらい
(何度も何度も何度も何度も)

手を繋いで後悔したくないから
もう一度信じてあげたいから

いつからか暗黙のそれで
僕らには普通だった筈の決まり事
なのに最近違いを覚えたのは
暗黙のそれが苦しくなったからだって
そう呟いた






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