Main(言の葉)
□覚醒の雫
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覚醒の雫
手にした白い顆粒の固まり
それは忘れかけていた空に浮かぶ感覚
胃が貪るようにそれを取り込んで
僕は水辺を静かに静かに漂った
冷たく躯を浸蝕してゆく淡い眠りと安らぎの聖地
「To the empty daybreak…」
連れて行ってくれるかい?
たゆたった 彷徨った
時はあまりにも残酷で
きつく指を絡めあったのに
呼び醒ます遠い昔の記憶
波が揺れる風が慟哭するその空虚
君と二人堕ちていこう
さぁ 脱け殻の夜空が僕らを浮かばせる
砕けた大地に響く旋律刻まれて