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□蒼の亡霊
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蒼の亡霊




冷たい木洩れ日が溢れてる
砂の道を靴もはかずに
そんな日は君を探しに出掛けよう

蒼い薔薇を探して彷徨うキミを
捕まえたと思ったら
指先からすりぬけていった体温

ランプの灯りを消して瞳を綴じれば
なにか新しい風が吹きそうな気がして


冷たい木洩れ日の溢れる室内
真っ白なカーテンをあけたらほら
遠くにキミと蒼い薔薇が瞳を掠めた
その全てが眩しくて
きっと僕にはその光景が幸せすぎて

本当は知っていたんだよ
それは夢幻
浮かんでは墜ちてゆく僕と同じ

時をとめたいなんて幾度願っても
風は吹く 君をさらってゆく
それは砂を掴むことに変わりはなく

本当は君も僕もはじめから気づいていた
蒼い薔薇なんて夢物語の絵空事だなんて
それでも僕らは幸せだったなんて
冷たい木洩れ日と共に探そう
美しい幻想の蒼い薔薇


永久に彷徨い続ける運命(さだめ)と知りながら
 
 




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