†お話し その1†

□此処から君とvr2
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━最近いのらんと全然逢えない━



携帯があるのだから
少なからずとも声さえ聞ければ良しとしていた自分が甘かった。



お互いが連絡を取り合おうにも
スケジュールが合わないのだから電話に出るのも儘ならない



メールが来ていても忙しさに負けつい返信出来ずにいる。



自分の我儘だと思うけど…でも…いのらんからの着信が一個もない。



勿論俺が連絡したときの着信はあるのだけれど…いのらんからは…



「…はぁ…っ。」



休憩の合間に携帯とパソコンの受信を確かめ思わず溜め息がこぼれる…



「隆一さん最近多いっすね〜その溜め息〜やっぱり疲れてます?忙しいっスもんね〜」



入ったばかりのスタッフにも気遣われるほど面に出ているのだろうか?



「ん〜大丈夫だよ♪心配してくれてありがと〜」



そう言ってまた二つの画面と睨めッコが始まる



━やっぱりいのらんからはこないな━



ふと時計を見ると
自分から取りたいと言った休憩時間が終わろうとしていた



「…今日も諦めよう…」



携帯とパソコンを閉じようとしたときメールが入った



ドキドキしながら開くと
いのらんからだった



「隆ちゃん今夜行くね」



突然の一言で胸が高鳴る



━嬉しい━



いのらんに逢える



何時ぶりだろう…



もう3ヶ月以上はスレ違いばかりで逢っていないんじゃないだろうか



そんなことを思うと
胸の鼓動は高鳴り気持ちも高ぶってしまう



━待ってる━


返信しながら自然と笑顔になるのが自分でもわかる



「よし!頑張ろ!!」



「!?どぅしたんすか?いきなり…」



突然の俺の声に驚いて
さっきのスタッフが聞いてくる



「フフ…(笑)イイコトあったの!さっ!今日のスケジュール頑張ってこなそ!」


困惑しているスタッフの肩を押しながら
気分は上々のまま仕事へて向かった






††††††††††††今夜は此処まで…(*_*)

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