†お話し その1†
□ 悪戯な天使¶ IR+ALL 姫のキューピッド大作戦
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「ねぇ…いのらん♪」
「ん〜なに?りゅうちゃん」
パラパラと雑誌を捲りながら気のない返事を返す。
今日の打ち合わせはメンバーの意見が合わず煮詰まってしまい休憩と称して今は各自好きなことをしている。
「僕ね…思うんだけど〜」
「ん〜?」
「ちゃんと聞いてよ〜もぅっ!」
「あっ…」
自分の話より興味のある雑誌が気に入らなくてぷくっと膨れた顔をしてイノランの手から取り上げる。
イノランは手持ち無沙汰になりコーヒーカップを手にする
「はぃはぃ…でなに?」
「んっとね〜杉ちゃんと潤くんて仲良しだから〜2人共付き合っちゃえばいいのになぁ〜って♪」
「ぐふっ!」
口に入れたコーヒーを吹き出しそうになる
はい…?今のは聞き間違いか?
「ほら♪今も楽しそうにお喋りしてるし♪」
りゅうの目線の先には杉ちゃんと潤がソファに座って何やら話をしている。
…あれはどうみても言い合いしているとしか…楽しいの た の字も無いケド?
「りゅうちゃんそれは絶対違うと思う…」
「そんな事ないよ〜あんなに仲良しだしーだから〜僕がキューピッドになってあげようと思って♪」
「ええっ!?」
突然何を言い出すんだウチのお姫様は!?
「いい考えでしょ〜♪今度4人でデート出来るね♪」
などと言うりゅうの瞳は楽しいオモチャを見つけた様に輝いている
こうなると誰も止められない…
たぶん真ちゃんでも
楽しそう(りゅうビジョン)に言い合いをしている2人に手を合わせる
御愁傷様です…俺は楽しませて頂きます♪
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「杉ちゃ〜ん♪」
ご機嫌なりゅうが杉ちゃんの傍へ行く
「ん?」
「あのさ〜潤くんってどう思う?」
「は!?なに突然!?その質問も今さらだけど…」
そう言ってまた、パソコン画面に集中する杉ちゃんにお願い目線を送っている
耐えられるのかなぁ♪たぶんもぅ持たないな…
「あ゙〜もうっ!りゅうその瞳は無し!潤の事ってもなぁ〜普通に仲間だと思ってるケド?」
「え〜それだけ?あっ!照れ隠しだ?そうでしょ♪ふふ(笑)大丈夫僕に任せてね♪」
「…………何を?」
首を傾げる杉ちゃんと強引に話を持っていくりゅうを見てると笑いを堪えるのも大変だ
「イノちゃん楽しそうだね〜何見て笑ってんの♪」
真ちゃんが混ぜてよと俺の隣に座った
「ん〜まだ内緒♪真ちゃんも観てれば?♪」
「何よ〜?りゅうちゃんをかい!?なんかご機嫌良さそうだね〜」
「まあ…観ててよ♪」
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「…じゅ〜んくん♪」
「ぅおっ!?」
「そんなに大きな声で驚かなくても…耳痛いよ」
潤に後ろから声をかけたのが失敗したみたいで耳を抑えてシュンとしている
相変わらずどんな顔しても可愛いなあ♪
「イノラン顔がニヤけてますよ〜?」
「そう!?♪」
りゅうを見てると自然に口角が上がるらしい…
「わりぃ(笑)ま、背後から急に声かけられたら誰でもビックリするゼ?」
「そうだよね…ごめんね?」
ふ〜ん潤には甘える戦法なんだぁ〜ちょっと妬けちゃうなぁ…
「イノラン今度は顔が怖い…お前観てても充分飽きねぇぞ?」
「……………」
「怒ってねぇからそんな顏すんなっつーの!んで何?用があるんだろ?」
「うん、あのね?潤くんは〜杉ちゃんの事どぅ思ってるのかなって」
「あ゙〜?どうって…スゲェ奴だと思うゼ?完璧主義だしなたまにムカつくケド」
「ふふ(笑)杉ちゃんより潤くんの方が素直だ〜♪僕頑張るからね♪」
ニコっと潤に笑いかける
あ〜あ…りゅうちゃん完璧に誤解してるし…
あの顏は使命感に燃えてるね
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