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□高尾
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・ひたすらイチャイチャちゅっちゅしてるだけです。
・ちょっと喘いでますが本番なしです。最後の方がエロ尾くんです。
 
 
「かずー、はい、あーん」
「あーん」
「美味しい?」
「うんまい!千晴に食べさせてもらうと二倍うまいわ」
「ふふっ」
 
和成の部屋でいつものように和成の足の間に座りながら、お土産で持ってきたケーキを食べさせてあげる。
 
あーん、と次に僕も同じように口を開けるのはお約束で、きちんと汲み取っている和成がフォークを持ってケーキを口に運んでくれた。
「ん〜、幸せ」
もぐもぐと生クリームの甘さに浸る僕に、和成が「生クリームついちった」と親指を僕の唇に寄せてきた。
その手を僕の手で絡め落として、「かず、舐め取って?」と、ねだる。
 
 
「可愛い可愛い千晴様のお願いなら、っと」
目尻を下げる和成の顔が近づいてきて、僕はそっと目を伏せる。
ぺろりと和成の熱くて濡れている舌が唇の端に触れた。
すぐにやって来る唇へのキスに応えようと唇を開いて待つ。
 
 
「……ん?」
ところが、待っても願った場所に感触はなくて。
パチリと目を開けると、ニヤニヤ顔の和成に見つめられていた。
 
「なんでキスしてくれないのさ」
「千晴のキス待ち顔が可愛すぎてエロすぎてヤバいわー。しかもべろちゅー待ってたよな?ちょっと開いてるのがエロさ倍増」
分かってる癖にやらないのかこのやろう。
ムッとして唇をつんと尖らせると、
「その拗ね方可愛くて、ちょードストライク」
ちゅっ、と頬に口づけられた。
 
甘すぎる言葉が嬉しすぎて、つい僕もにやけそうになる。
僕ばっかり好きみたいで悔しいなぁ。
 
 
絡めている手をにぎにぎしながら、上目遣いでアタックする。
「キス……したくない?」
空いている手の方の人差し指で、つつつ……と和成の下唇を撫でさする。
ついでにふにふにと柔らかいそこを堪能するようにつついて、
「僕はかずとちゅーしたいのに……」
じっと見つめた後、一度目を伏せて、睫毛を震わせて瞼を閉じた。
 
ぎゅ、と興奮を示すように手を握る力を込めた和成が、獲物を狩る鷹のような瞳で唇を攻めてきてくれた。
 
「んっ、ぁふ」
のっけから舌をこすりつけあって、和成のそれを堪能する。
長い舌がぐにゅりと押し付けるように絡まる。
口いっぱいに満ちる舌同士がねろねろと複雑な動きをして、いやらしい。
 
「んぐ、ふ、んぅ……」
気持ちいいって丸わかりの音が鼻から鳴って、和成はそれに煽られたようにもっと侵略しようとしてくる。
口蓋を舐められて、ぴくぴくと身体が反応してしまった。
僕の身体の弱い部分全部を知り尽くしてる和成の手練手管に、僕はいつも骨抜きだ。
すぐにふにゃんふにゃんになって、もっともっとって和成にねだることしかできない。
 
ぱくりと和成の健康的な白い歯に甘噛みされた僕の舌が、あぐあぐと刺激を受ける。
啜られるように振動を起こされて、まるで下肢を愛撫されているような錯覚に陥った。
 
「あぅんっ!」
拾い始めた快感に震えていると、和成はセクシーな表情で自分の舌をぺろりを唾液で湿らせた。
それだけで僕の身体には火がついてしまいそうになる。
 
「千晴も、今と同じのやってみ」
「ふぇ、ど、どれ……?」
貰った愛撫が濃すぎて長すぎて、どれのことを言っているのかがわからない。
肩で息をしながら問う僕に、和成は低く掠れた性感を煽る声で僕の耳に唇をつけて吹き込んだ。
 
「俺のべろ、千晴の可愛くてエロいべろで、ちゅっちゅってして、もぐもぐして?俺のアレ舐めるみたいに、……な?」
「ひぅ……ッあン」
追い打ちをかけるように、耳殻を舌でなぞられたら陥落する他ない。
もうこうなると、僕は完全に和成のいうことを聞いてしまう。
もともと僕が和成にゾッコンで、和成が応えてくれた形で始まった関係だから、和成に欲されていると思うと何でもしたくなってしまう。
 
 
「はむっ、ん、んん……っ」
ちろりと覗いていた和成の赤い舌にかぶりついて、さっきしてもらったように、ちゅるちゅると吸いつく。
たまに舌を逃してしまって、それでも何度もしゃぶりついた。
 
「はぁッ、ん、」
目尻に散る朱を自覚しつつ、和成が欲しい気持ちが止まらない。
興奮して肩で息をしながら奉仕していると、和成がまたもや僕の弱い部分である耳の裏やうなじをそろりそろりと指でいじめてくる。
 
「んんーっ……!ぁ、だめッ」
気持ちよくてふるふると頭を震わせたら、唇の睦み合いを解いてしまった。
快感の余韻にゾクゾクと身悶えする僕は、和成がいやらしい目つきで舌舐めずりしていることに気づかなかった。
 
 
「だめか?千晴のこと、めちゃくちゃに抱きたい」
「気絶するくらいお前を気持ちよくさせてやりたい」
「下も同じように舐めてとろとろになったえっろい千晴の顔にぶっかけてぇなー…」
「な、本当にだめ?」
 
間髪を入れずに口説き落とそうとしてくる和成の言葉から、この先の痴態を想像して、ずくんと下肢に更に熱が溜まった。
 
戦慄く僕の唇から和成の望む答えが出るまで、あと3秒。
 
 
****
鈴様、遅れまして本当に申し訳ございません!
でれでれ高尾くんと甘えんぼ主人公を目指していたのですが、いつの間にか主人公が小悪魔に、高尾くんが雄になってしまっていました……。
 
こんなもので申し訳ないですが、読んで頂けるとうれしいです。
リクエストありがとうございました!
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