贈物&宝物庫

□風のよう
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風のよう
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※巡想小ネタ話

※ディフォ名「エーデ」で固定





「うーん…」

私は紙と睨めっこ。

うんうんと考えている。

「エーデちゃん、どうしたの?」

「あのね、ゼロス。これ、わからなくて……」

「ん?どれどれ」

ゼロスはエーデの手にある紙を受け取り見る。

「……こりゃまた難しい問題だな」

「でも、途中まで解けたんだよ?」

「へぇ……」

ゼロスはざっと問題に目を通す。

「リフィルがね、これくらいの問題解けるかもねって言うから頑張ったけど、無理みたい」

私はしゅんとなる。

リフィルからもらった数学の問題は私には難しかったみたい。

あともう少しで解けそうって思ったけど、どこかで間違っていたのかな…?

「ん〜ここ、少し計算ミスしてる」

「え?」

「この方式よりもこっちのがいいと思うな」

ゼロスが紙に書き込んでいくのを私は眺める。

すらすらと文字の羅列ができていく。

「で、あとはどうやるかわかるな」

「うん」

私は最後の仕上げを解いていく。

「これでいいのかな?」

「当たり」

「やったあ!」

私は歓喜する。

「ゼロスありがとう。私一人じゃ答えに辿りつけなった」

「いんや、逆に手助けして邪魔だったか?」

「ううん、ありがとう」

私はにこっと笑う。

「……お礼貰ってもいいかなぁ?」

「え、うん。私にできることだったらするよ」

「じゃあ…」

頬に温かい感触。

柔らかく、くすぐったい。

「またわかんない問題あったら俺様を頼ってね!」

「うんっ。頼りにしているよ」

あまりにも普通に返答するものだからゼロスは軽く驚く。

「……エーデちゃんってさ」

「?」

「慣れてるの?」

「何に?」

きょとんとする姿は嘘などない。

「……ま、これからじっくり教え込もっかな!」

ゼロスがなんだか上機嫌に去っていく。

私は、

「(ゼロスに勉強教えてくれるんだ!)」

と心の中で喜んだ。







fin
2009.8.25
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タイトルは一応いろんな伏線張っています。
意味深いものです。

と前置きしておいて、ゼロスは数学が得意科目というTOSネタですが…。

TOWにも通じるのかなぁ……。
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