リク、キリ番etc

□愛しい君の名は…
2ページ/3ページ


ヒロさん。

出会った時から、あなたの名前を、何回呼んだのだろう?

初めて会った時、あなたは泣いていた。

その顔が綺麗で、俺は一目で恋に落ちた。

ヒロさんとの関係を持ちたくて、家庭教師になってもらった。

俺自身、バイトとの掛け持ちは大変だったけど、ヒロさんに会えるなら何だってできた。


俺の心は、ヒロさん一色になった。


初めて、愛しいと思った人。

この人の傍にずっといたいと思った。

……でも、ヒロさんは、他の人が好きだった。

悔しくて、憎いと思った。

こんな気持ちも、初めてだった。

告白をしてから、俺たちは恋人になった。

嬉しくてしかたなかったけど、俺のことを見てくれているのか、不安だった。

……何で気づかなかったのだろう?

ヒロさんは、俺のことだけを見ていたのに。


それから数年が経って、俺は留学をした。

あなたに寂しい思いをさせたことは、今でも悔やんでいます。

別れるといわれた時、胸が裂けるような気がした。

ヒロさんが俺にとっていかに大切な存在か。

分かっていたのに、自分のせいであなたを失った。


心が、空っぽになってしまった。


一年も恋人をほったらかしにしてしまったのに、許してもらえると思っていた自分も、自惚れすぎだ。

それなのに、あなたは、俺を好きだと言ってくれた。

俺のために、涙を流してくれた。



俺は、これから医者になるために、……ヒロさんに追いつくために、忙しい毎日を送ると思います。

ヒロさんは、不安で寂しい気持ちを一人で抱えてしまうから、俺も心配です。

俺があなたを愛しているという気持ちは、どこでも、いつでも変わりません。

だからどうか、俺から離れないでください。

俺は、あなたを一切手放すつもりはありませんから。

あなたの泣き顔に惚れたと言ったけど、笑顔も素敵です。

なかなか言葉に出せなくて、照れてしまうヒロさんが、愛しい。


ヒロさん、大好きです。

本当に本当に、愛しています。

俺だけに呼ばせてくれる“ヒロさん”を、何年先も言い続けたい。




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ