リク、キリ番etc
□酔いにまかせて
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「仕事なのは、分かってます。でも、もっと一緒にいたいです。ヒロさんのこと、大好きですから」
そう言うと、またぎゅっと抱きしめられる。
今日の野分は、ずいぶんかわいいな。
いつもは酒を飲んでもこんな風にはならないけど。
ふと目をテーブルに向けると、ビールの空き缶が大量に置かれていた。
「野分……。何かあったのか?」
「何もありませんよ」
でも野分は、フイっと顔を背ける。
コイツ……。何かあったな。
「俺に隠し事すんな! 何でも言えよ。相談にのるからさ」
野分の顔をこっちに向けて、目を合わせて言う。
野分の目が、一瞬揺れた。
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