リク、キリ番etc
□酔いにまかせて
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「お前、酒くさいぞ?どうしたんだよ」
帰った途端に抱きしめてきた野分を、やんわりと放しながら言う。
「早く帰ってきたのに、ヒロさんがいないから……。寂しかったんです」
しゅんっとする野分は、まるで大型犬のようだ。
か、かわいい……。
でも、恥ずかしいだろ!
「バっ、バカ言ってんじゃねーよ!」
持っていた鞄で野分を叩く。
「バカじゃないです。もとは、早く帰ってこないヒロさんが悪いんじゃないですか」
何だ?
いつもの野分じゃない……。
「仕事なんだから、しょうがないだろ? そんな寂しそうな顔すんな」
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