純情シリーズ
□水族館に行きませんか?
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「ヒロさん!こっちです!」
「分かってる」
今日は待ちに待ったデートの日。
ヒロさんと一緒にいられるだけで幸せ。
……だけど、デートという響きが新鮮で、なんだか嬉しい。
「すげー人だな。これで魚見れるのか?」
「見れますよ! それに、今日のメインは魚じゃなくて……」
デートの場所を、ここに決めた理由があるんです。
「……何だよ?」
「秘密です! ほら、入りましょう?」
楽しみは後に取って置くべきだと思う。
楽しみにしていてくださいね、ヒロさん!
ヒロさんからは、野分のくせに……。と聞こえた。
すみません。
聞こえない振りをしてます。
絶対に、今日はヒロさんとラブラブで過ごしますから。
覚悟してください。
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