リク、キリ番etc
□あなたと一緒に
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日付が変わって、ずいぶん経った。
帰宅しても、ヒロさんが起きているはずはない。
待っていてくれたなら、逆に申し訳ないから、別にいいのだけれど。
やっぱり、寂しくて。
静かに、ヒロさんの部屋に入る。
「ヒロさん……」
世界で一番愛しい人。
その寝顔に、俺の疲れは吹き飛ばされた。
ヒロさんに触れたくて、そっと側に近寄り、髪を撫でる。
ヒロさんは、寂しいと思っているのだろうか。
俺は、寂しくて、会いたかった。
だから、俺のわがままを許してほしい。
ヒロさんを抱きしめて眠りたい。
ヒロさんは呆れてしまうかもしれないけれど、少しでも側にいたいから。
ヒロさんが起きてしまわないように、優しく抱きしめた。
そして、静かにまぶたを閉じた。
何年先も、あなたと一緒にいたい。
ヒロさんに言ったら、照れてしまうだろうな。
それでも、本気ですから。
ヒロさんのぬくもりを、腕の中から離さない。
END