純情シリーズ
□飲み会
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1.集合
「はぁ、おそいなぁ」
「遅刻だぞ!」
「……遅い」
駅前では3人の男が恋人が来るのを待っている。
約束の時間より1時間も前に来た彼ら。
しかし、それは相手がもっと早く来ると確信してのことだ。
……なのに、来ない。
約束の時間になっても来ないのだ。
その時、
プルプル、プルプル。
3人の携帯が鳴る。
「悪い。用事ができた」
「ごめんな! 用事が……」
「ご、ごめんなさい! 今度埋め合わせするから、怒るなって!」
それは恋人からの断りの電話だった。
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