リク、キリ番etc
□酔いにまかせて
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「キ、キスしろ」
やばい。
声裏返った。
「はい」
そう言うと、野分はそっと唇を重ねてきた。
「んっ……」
久しぶりだからなのか、いつもより濃厚に感じる。
舌が差し込まれ、唾液が混ざり合う。
野分の酒のにおいさえも、甘くとけてしまう。
「苦しいっ!」
酸素が切れて野分の顔を離すと、野分は寝ていた。
「野分!?」
冷静に考えると、当たり前だ。
仕事の疲れに、酔い、それにキスの甘さまで重なっては、眠ってしまうに決まっている。
それでも、
「ったく。野分のくせに。明日ちゃんと責任取れよ?」
この体の火照りは、どうにもできないんだからな!
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