リク、キリ番etc
□酔いにまかせて
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「別に、無いけど。」
野分は、何故そんなことを聞くのだろう?
「じゃあ、」
俺を側にあったソファーに押し倒し、顔を近づけてきた。
顔の距離、近すぎだろ!?
こっ、このままじゃ……。キスされる!
「俺にキス、して欲しいですか?」
「バっ、バカ!」
クッションを投げつけようにも、手がガッシリと掴まれて動かない。
キスして欲しい、なんて言えるか!
つぶっていた目を開けて野分を見ると、期待に目が輝いているのが分かる。
どうしよう。
拒んだら、野分が悲しむだろうし。
慰めってことで頼んでやるか。
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