*ガンダム00*
□光へと飛ぶ蝶は【作成中】
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不思議な出会いの後、久しぶりに良い気分で眠りに着いた。良い夢を見たような気がするけれど内容は覚えていない。
暖かい布団でもっと寝ていたいと思うけれどそんなわけにもいかないから、だるい体を無理に起こして仕度を済ませる。
何も食べる気にはならなかったが、不思議と気分は良かった。
なんだか今日は良い日かもしれない、なんて柄にも無くそう思った。
だけど現れたのは、最悪の客。
やっぱり人生なんてこんなもんだなって、思った。
「よぉティエリア。買いに来てやったぜ」
「こんばんは…サーシェス様」
アリーアル・サーシェス。
長身に長い赤髪、それと同じ色の髭。
一見浮浪者のようでいて、色々な仕事で荒稼ぎをしているらしく金には困っていないようで。
いつも僕を指名してくるけれど、その抱き方は異様な程激しくて、時には暴力ともとれるそれをいつも黙って受け入れるしかない。
「お待ちしていました」
にこりと笑んでそっと礼をする。作り上げた表情は、だけども長年鍛えただけあって崩れることは無い。
艶やかな笑みは自分でも見事だと思うほどだ。
どうか今日は、何事も無く終わってくれますようにと願う。
「…なぁ、何、考えてる?」
「…あなたの、こと……んあっ!ぁ…ぁふ…」
「ははっ…嘘つけ」
笑いながら僕を組み敷く男の目はどこまでも冷たい。狂気に染まったそれに思わず背筋が冷たくなる。
「や、やだ…痛ぁ!」
大きくも無い部屋にぐじゅぐじゅと水音が響く。折れそうなくらい手首を掴まれてぐぅと声が漏れた。
「お願ぃ…もっと、ゆっくり…あっ…ぁぅ!!!」
ずぷ、という鈍い音と共に、サーシェスの大きなものが引き抜かれて思わず叫ぶ。
散々喘いで擦れたせいで喉の奥がひりひりと痛い。意識を失いそうになる直前で、張り詰めたものをぐっと握られて…痛みで現実に引きずり降ろされる。
「寝んなよ…好きだろ?セックス」
ああ、こんなものがセックスだなんて、ほんと笑える。
「すきです、すき…っ!!」
そして平気で嘘がつけるこんな僕も、ほんと笑える。
散々泣かされ、やはり最後まで欲が解放されることはなかった。
サーシェスの精液を体内に感じると同時に気を失い、深い眠りへと落ちていった。