*ガンダム00*

□溺れる人魚姫
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灯りを絞ったバスルームで、只々求め合う。
決して自身の欲を満たす為だけではない行為に、吐息は甘くなるばかりで。

「あっ…っぁ!!ロックオン…っ…!」

浴槽の縁に手をつき、後ろから激しく攻められる。
くちゅくちゅという水音と響く嬌声に耳を塞ぎたくなるが、自分の指にぎゅうと絡められたロックオンの長い指がそれを許さない。

ふと、深く繋がっていたロックオンが、腰を引く気配がする。

あ、ロックオンが、出てく…僕の中から

「ゃだっ…出てっちゃ…やっ…!」

ずるりと音を立ててロックオン自身が抜かれ、とたんに寂しさが込み上げる。
ぐずぐずになった腰は、先ほどまでの強い熱を欲していて。

「ろっく…おん…」

「…おいで」

そっと囁かれ、導かれるままに腰を下ろす。

「…っ…ぁ!」

ぐっと腰を掴まれ激しく突き上げられる。

「ティエリア…っ」

「ね、出して…ぼくの…なかっ…あっ…っああ!!」

体の奥に吐き出された熱を感じ、ふるりと震えた。
子を成すこともなく只吐き出されて消えていく、それだけの存在がこんなにも愛おしいなんて。
いっそ孕めば良いのに、なんて馬鹿なことが脳裏に浮かんですぐ消えた。

ああ重症だ、本当に。

好きだなんて
大切だなんて

そんな言葉じゃ物足りない。
貴方がいないと暗闇のままだったけど。
暗闇でも、それを普通と思えたのに。

今はもう、知ってしまった温もりを手放すことが出来ない。
溺れる、という感覚を初めて知る。

「ロックオン…もっと…」

もっと溺れさせて、と。
狭いバスルームで、再びロックオンの熱を求めて唇に噛み付いた。




*END*
泡沫に提出しようと思った作品です♪
ロックオンの熱に依存するティエ
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