*ガンダム00*

□ただあなただけを
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今すぐ抱きたい……いや、いくらなんでもそれは駄目だ。優しくしようと誓ったばかりじゃないか。

「…ロックオン…?」

欲望を悟られないようにと体を離したロックオンに、不安を覚えたティエリアが切なそうに見上げてくる。

その上目使い、反則だ…。

「あ……あの…」

ティエリアが何かを言いかけて止める。うつ向いたまま顔を上げずに、またきゅっとバスローブの裾を握られる。

「ん?どうした?」

なるべく優しく聞き返し、そっと頭を撫でる。頭を撫でられるのが好きなのだろうか、また少し緊張が溶けた様子のティエリアが綺麗な唇からほうっと溜め息を溢した。

「…もし、あなたさえ、良ければ…」

少し潤んだ瞳と目が合う。何かを言いかけては言い淀むティエリア。震える手をそっと握り、ゆっくりと次の言葉を待つ。

そうしてしばらく待った後ティエリアから発せられた言葉は、ロックオンの残り少ない理性を消し去るには充分過ぎるものだった。



「もう一度……抱いてくれませんか」


やさしくが、いいです。と控え目に、消え入るような声でぼそりと囁かれる。

「っ…ティエ…」

指を絡ませ優しく握った手は、ぴくりと反応を返した後ゆっくりと握り返してきた。


ロックオンはもう、一秒だって耐えれそうになかった。
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